バンド練など、人と音を合わせている時に
「ドラムうるさいから、もうちょっと静かに叩けない?」
なんて言われた経験はありませんか?
せっかく練習したのに、悲しい瞬間ですね・・・
そんな思いをしないためにも、
・何がうるさいと思われるのか?
について、ドラム講師がふわっと書いていきます。
では行きましょー!
純粋に音量が大きい場合
一番多いのはコレでしょう。
- 音がでかい = うるさい
と思われる場合。
ジャンルにも左右はされますが、ようは周りとの音量バランスが取れていないんです。
「よぉ〜し!張り切ってドラム叩くぞ!」と思って張り過ぎてたり、
「難しくて、小さく叩くどころじゃない!」なんて余裕がなかったり、理由は様々。
ドラムを叩いてる時に「周りの音が全然聞こえない!」ようであれば、周りの音をかき消して演奏していることになるので「うるさい」と言われます。
この場合、ほとんどの原因は
「力みすぎ」です。
日頃の練習から力まないように意識する必要があります。
脱力に関する記事はこちらを参考にしてください。
力まないで叩けるようになるには、イメージの強化と反復が大事です。
練習パッドがあれば家でも脱力の練習は出来るので便利です。
私が使ってるのは
スタンド付きのこのタイプ。
高さ、角度を調整出来るのでオススメです。もうかれこれ10年以上使ってます。
他には
少し大きいタイプのものも。
この2つどちらも打感、リバウンドとも優秀です。
両方使いましたが本当にどっちも素晴らしいです。個人的には VIC FIRTH の方が好きかな。
ただこちらはスタンドはついていませんので、必要であれば別途購入する必要があります。
ゴムパッドは打感がいいので好きなんですが、意外とペチペチ音が出ます。
アパートやマンションだとなかなか・・・なんて場合は、もっと消音性の強いメッシュタイプもあります。
メッシュは本当に静かです。チューニングすればテンションの強さも変えられる優れもの。
私はテンションは緩めで消音性を高めて使ってます。
練習パッドについてもう少し詳しく知りたい方はこちらも参考にして下さい
力みが取れてきたら、バンド練時に録音して確認してみましょう。
出来たらドラムから少し離れたところがおすすめ。
ドラムに近すぎるところで録音しても、全体のバランスがわからないのであまり参考になりません。
録音したのを第三者視点で聞いてみると、
自分では気づきにくい事に気づけたりします。
うるさいって言われた場合に
- 「周りの音が極端に小さい」
という可能性も若干ありますが、小さく叩けないのとバランスが取れていないのは事実なので、いずれにせよどっちも出来るように練習しておきましょう。
音が汚い、ルーズ
音が大きいのと少し通じるところはありますが、
音が汚い場合もあります。
- 音が汚い = うるさい
と思われる場合。
・叩き終わった後に打面をスティックで押さえつけてる
と、音が汚くなりがち。
耳にダメージが残る音というか・・・
「タン!」って叩きたいのに「べしっ!」って出てるというか・・・表現が難しい( ゚д゚)
音が綺麗な人は、
- スティックが打面に当たっている時間が短いんです。
これはスネアでもタムでもクラッシュでも一緒です。
同じ音量でも音の綺麗、汚いで印象が変わります。
「あの人自分と同じくらいの音量のハズなのに、うるさいって言われないな」
なんてケースは、音の綺麗さが関係していたりします。
押さえつけないように意識するだけでもかなり改善されますが、もしかしたら叩き方、持ち方を見直した方がいいかもしれません。
- ・必要以上に力一杯握り込んでないか?
- ・人さし指でスティックを上から押さえつけるように持っていないか?
など、押さえつける原因になっていることはないか確認してみてください。
ハイハットはもう少し複雑で、
- ・スティックのどこで叩くか?
- ・足の踏み加減
も要因になります。
スティックのチップで叩いて「チッチッ」と静か目に刻むのか、スティックのお腹をエッヂに当てて「ヂッヂッ」とちょっと荒っぽく刻むのか、踏みを緩くして「ジョワジョワ」とイケイケで刻むのか。
どういうハイハットの音がこの曲に合うか?を考えて、叩き方、踏み加減も調整してみましょう。
静かな感じの時に「ジョワジョワ」刻んでると
「うるさいなぁ」と思われます。
曲や場面によって使い分けられるとカッコイイ(=゚ω゚)ノ
音の出るタイミングが合ってない
ドラムは複数箇所同時に音を出すことが多いですが、そのタイミングも大事です。
ちょっと細かな話ですが難しく考えすぎずに、ビートだと分かり易いと思います。
赤く囲ってあるところは
・ハイハットとバスドラム
・ハイハットとスネアドラム
だったりして、音を同時に出すところですね。
この複数同時に音を出すタイミングを「縦のライン」なんてドラマーさんは言いますが、このタイミングがバシッっと合ってないと、なんだかバタバタ聞こえます。
- バタバタ = うるさい
と捉えられる事も。
この場合のうるさいは
「まとまりがなくて、散らかって聞こえる」のが原因なので、音量とはまた別問題です。
これを意識していないドラマーさんは結構多いです。
「なんとなく」は叩けているんですが、タイミングがちょっと甘い。
単純なビートパターンでも、タイミングをしっかり合わせるのにはかなりの練習が必要です。
パターンを覚えて自然に動かせるようになったら、次は「精度」を上げるイメージ。
時間にしたらコンマ何秒なんですが、そのコンマ何秒を大切にするかしないかで全然違います。
ちょっとのズレは人間っぽくていいと思います
同じ動きを繰り返すことが多い楽器ですので、こういう細かなところに気をくばれるドラマーさんがカッコイイ(=゚ω゚)ノ
まとめ
純粋に音が大きい場合から、音の綺麗さ、タイミングなど、
「うるさい」と言われる原因は様々です。
基本的に「生音」で演奏する楽器ですので、自分でどういう音を出すかを考えながら演奏することが大切。
「うるさい」と言われた時は、ある意味上達するチャンスです。
いろんな音を使い分けて、カッコいいドラマーを目指しましょう!
ではまた!(=゚ω゚)ノ