ドラムを練習していくと、
- 「ハイハットオープンって?」
- 「ハイハットの開き方、開き具合がいまいちわかんない」
なんて悩みが出ます。
そんな悩みにドラム講師が答えます。
ではいきましょー!
そもそもの仕組み
まずは「どこをいじればいいのか?」を簡単に説明します。
知ってるよ!って方は次まで飛ばしてくれて構いません。
「ハイハットってあれでしょ?チキチキ刻むやつ。え?あれって開くの!?」
なんて人には役立ちます。まずは写真をご覧ください。
ハイハットの上部に、こんなのが付いてます。
写真で◯がついてる部品ですね。
名前は
「ハイハット止めるやーつ」ではなく
「ハイハットクラッチ」と言います。
私も、昔は部品の名称なんて知りませんでした。
なかなか買う機会でも無いと知らない方も多いと思います。これを機に名前も覚えてあげましょう。
このクラッチのネジの部分を締めて、真ん中の棒の部分の好きな高さに止めるんです。
そうすると開き具合を調整出来ます。
この棒にも名前があって「ハイハットロッド」と言います。参考までに。
やり方は簡単!
- 1、クラッチのネジを緩めて、棒(ロッド)に固定されてない状態にする
- 2、ハイハットペダルを踏むと棒だけスコスコ動くようになる
- 3、この辺かな?ってところでクラッチのネジを締める
だけ!
ほとんどのスタジオさんは練習が終わると、クラッチのネジを緩めてロッドから外れた状態になってますので、その場合は 2 からやって下さいね。
どれくらい開くのがいいの?
悩むのが開き具合ですよね。
「うまい人の動画を見ると、すごい開いてる人もいれば、あんまり開いてない人もいるなぁ」なんて思いますよね。
よく例えられるのが
「ハイハットは指◯本分がいい」ですね。
指1本、2本、3本・・・いろいろ言われますが、どれも正解なんです。
個人的なお勧めは「指1本が余裕で入るぐらい」です。
そもそも、その人がやるジャンルによってハイハットの開き方は変わってきます。
ジャズやラテン系など、「ハイハットを踏んで音を出すのが肝」なジャンル程「指3本分」など、結構開いてるイメージです。
私はどちらかといえばロックドラマーなので、「指1本が余裕で入る」ぐらいが扱いやすいです。
開きが大きければ大きいほど、叩いた時、踏んだ時に操れる音色の幅が変わってきます。
自分がやりたいジャンルは何か?から考えてもいいかもしれませんね。
私も昔は「指3本分」で練習していましたがいろいろ試して見て、「どうやら自分はロックの方が向いてるな」と方向性が定まった時に今の開き具合に落ち着きました。
どれも練習した感想としては、
- 「ハイハットの開きが大きい程、コントロールが難しくなる」 ですね。
操れる音色が増える分、繊細なコントロールが求められます。
しっかりとコントロール出来るようになれば、ハイハットでの表現力は上がります。
とりあえずやってみるのが一番!
いろいろと試してみて、自分にあった開き具合を探してみて下さい。
踏んだ状態が基本
初心者の方だと、ハイハットが開いた状態のまま基礎練習する方もいますが、どんな時でも「踏んで閉じた状態」にしておきましょう。
ハイハットは閉じている状態が基本です。
先ほど、スタジオ練習の後はクラッチを緩めて閉じた状態になっている事が多いと触れましたが、きちんとした理由があります。
それは「開いた状態だと音が共鳴して、ハイハットが鳴っちゃう時があるから」です。
音って振動なんですよね。
この振動が開いてるハイハットの隙間に入り込むと「ゥワーン」なんて雑音が出る時があるんです。
例えばライブでボーカルさんがアカペラで歌い始める曲。
その声の振動で「ゥワーン」なんて雑音が出てたら、雰囲気台無し。
後でボーカルさんにも怒られます。
そんな状況を防ぐために、ドラムセットに座ったらハイハットはしっかり踏んで閉じておいて下さい。
ただ常に目一杯踏み込んでると疲れますので、「置いておく」イメージだといいと思います。
この時の踏み方は
- 「ヒールアップ(かかとがペダルから浮いてる)」
- 「ヒールダウン(かかとがペダルについてる)」
どちらでも構いませんが、最初のお勧めはヒールダウンの方です。
ヒールダウンの方が疲れませんからね。
ただ、ヒールダウンは踏みが甘くなりやすいので注意。
セットに座った時はヒールダウン、演奏中に必要に応じて変えます。
ハイハットは踏み込みが強いと静かな音、伸びない音を操れます。
チッチッチッチみたいな音が出ます。
こんな時はヒールアップ。踏み込みやすいです。
踏み込みを緩めるとうるさい音、伸びる音になります。
ショワーとかジャーみたいな音ですね。
こっちはヒールダウンでコントロールしましょう。
緩めるのはヒールダウンの方が向いてます。
その時に出したい音色を考えて、踏み方、踏み加減は変えましょう。
まずは3段階、できれば5段階ぐらい
最初のうちは踏み加減まで考えるのは難しいですが、
まずは
- 閉じる
- ちょっと緩める
- 開く
の3段階を意識して操りましょう。
静かに叩きたい時は閉じる。
盛り上げたい時はちょっと緩める。
やかましくしたい時は開く。
慣れてきたら
- キツく閉じる
- もうちょっと開く
を追加して、 出来れば5段階ぐらいあるといいです。
車のアクセルを踏むのに少し似ているかもしれませんね。
ちょっとの踏み加減で音色は変わります。
細かくコントロール出来れば、ハイハット一つで雰囲気を表現出来るようになります。
5段階よりももっと細かくコントロール出来るようにもなります。
慣れてきたらどんどん細かくしていきましょう。
まとめ
ハイハットの開き具合は、ドラマーなら誰しも悩むポイントです。
そして、どれも正解です。
「自分のスタイルに合っていて、気持ち良く演奏出来る」のが一番だと思います。
まずはいろいろ試して「どれが自分に合ってるか?」を探してみて下さいね!
スタンドによって多少の違いもありますので「自分のスタンドが欲しい!」と思い切って買う方もいますが、大きな荷物になるのがネック。
余裕がある方は検討してみてもいいかもしれません。
私が使ってるのはこちら
足が2脚タイプなので前に動きづらいのと、ツインペダルセッティング時でも空間があって調整しやすいです。参考までに。
ではまた(=゚ω゚)ノ