ドラムを演奏するのにあたって
「自分が操れる速さ(テンポ)」はとても大事です。
速く動くと、演奏出来る幅も広がります。
でも「この曲早くて余裕がない!」なんて事、ありますよね。
どうしたら余裕が持てるようになるのか?
について、ドラム講師がふわっと書いていきます。
ではいきましょー!
やりたいテンポより、+20で動くように練習する
自分が演奏出来る速さの限界が、テンポ140だとしましょう。
やりたい曲もテンポ140。
これだと、演奏できないわけではありませんが
「常にいっぱいいっぱい」で演奏する事になるので、
余裕が出ませんよね。
余裕が無いので周りの音もよく聞こえなくなったりして、
ドラムがバタバタになったりします。
この場合、140で余裕を持とうと思ったら、
そのテンポに20足して、160で動くように練習していきましょう。
スネア1つとか練習パッド1つでいい
「いやいやいや!無理でしょ!」と思いますよね。
確かにその曲のパターンをそのまま速くするのは無理です。
140が限界なのに160でやれと言ったって、
限界超えてるわけですからね。
なので、最初はスネア1つや練習パッド1つでいいんです。
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その曲のパターンではなく、
「基礎練習」でのテンポを上げましょう。
チェンジアップでもいいし、
8分1小節、16分1小節の繰り返しでもいいです。
単純な動きがオススメ。
さらに、いきなり160にする必要はありません。
と言うかいきなり20も上げてはいけません。
10ずつ刻んであげてもいいし、
細かく5ずつ刻んで145、慣れたら150、155、160
でもいいです。
自分のペースで構わないので「無理しない」のが大切です。
無理して動かすと怪我しますからね。
「目標を160に設定しましょう」という話なので、
その過程は自分で決めて大丈夫です。
1つの楽器で、単純なパターンで、
速さの練習に特化するような練習が効果的です。
最初は追いつかなくてもいい
速さに特化した練習をするときに覚えておいて欲しいのは、
最初はバタバタでいいんです。
追いつかなくても全然構いません。
例えば8分音符で1小節、16分音符で1小節のパターンだとしましょう。
8分音符では余裕も出ますが、速いテンポで16分を1小節叩き切るのは大変。
バタバタすると思います。まずはそれでいいです。
大事なのは「体験」して「なんで動かないのか」考えること。
動かない殆どの原因は「力み過ぎ」です。
力が入ってると、速くは動きません。
しっかり脱力を意識しながらやるのがコツです。
「手を洗ったけど、ハンカチ忘れた!いいや。手をブラブラして水切っとけ!」
ぐらいなイメージがいいかもしれません。
1日5分とかでもいいので、速さを上げる練習を毎日やりましょう。
最初は力が入って追いつかなくても、
「力を抜こう」と意識しながら繰り返していると体が慣れてきます。
少し期間はかかりますので、出来たら長い目で見てください。
だんだん追いつくようになってきます。
「限界のテンポ」−「20ぐらい」=「自分が余裕を持てる限界のテンポ」
目安としては、スネアや練習パッド1つで叩ける限界のテンポから、
20ぐらい引いた速さが
「自分の力を発揮できる限界のテンポ」です。
140が限界の人ならドラムセットでは120ぐらい。
180動く人ならドラムセットでは160ぐらいですね。
セットでの演奏では楽器の移動があるので、
1つの楽器での移動がない練習より叩けるテンポが落ちます。
なのでやりたい曲より
「少なくともテンポ20ぐらい上」で動くようにしておく必要があるんです。
「この曲余裕がない!けどやりたい!」場合は、
何を頑張れば演奏できるようになるのか?の1つの目安にしてみてください。
速いから上手い訳ではない
速さに特化した練習ばっかりして、
「とにかく速くしよう!」と思いすぎてもいけません。
速く動いた方が自分の表現できる幅はもちろん増えますが、
速い = 上手い
ではないのでご注意を。
どんなに速く動いても
・音量が出ない
・テンポがキープ出来ない
では意味がありません。
速く動くに越したことはありませんが、
しっかりコントロールまで出来るように練習しましょう。
まとめ
余裕を持ちたいテンポより、
+20したテンポでも動かせるような基礎練習をしておくと、
ドラムセットでもだんだん自然に動くようになってきます。
まずはスネアや練習パッド、1つの楽器で速く動かせるように。
コツは力を抜く事です。
日々の練習に、速さに特化するような練習を取り入れてみて下さい。
ではまた!(=゚ω゚)ノ