スクール運営

生徒がすぐ辞めるのは「また来たい」と思えないから

スクールを運営していると

「入会」もあれば「退会」も必ずあります。

理由は様々。

・環境が変わる

・引っ越す

・行きたくない

などなど。

「行きたくない」が一番避けたい理由です。

長く続けてくれている生徒さんが増えてきたので、

ドラムスクールを運営している私が、

普段生徒さんに対してどう接しているかを書いていきます。

ではいきましょー!

「今日はレッスンだ!行こう!」と思ってもらえるように

「ここには遊びに来るぐらいの感覚でいいですよ!」

と、生徒さんにお伝えすることがあります。

「楽しいと思えないと続かない」というのが私の考え。

楽しくなかったら、辞める人は辞めてしまいます。

もちろん上手くなってもらいたいという考えも持っていますので、

楽しいだけになってもダメだとも思います。

なので必ず毎回基礎練習はやります。

「ただパターンを覚えてもらえばいい」とは思っていません。

しっかり自分で叩けるようになるレッスンをしているつもりです。

でも、「楽しい」と思えるポイントは人それぞれ。

そのペースを見極めてあげるのが、講師の仕事です。

・練習して楽しい

・気晴らしが出来て楽しい

などですね。

時には「しゃべるだけ」のレッスンもあります。

それが生徒さんの息抜きになったり、悩みが解決するなら、

そんな日があったっていいんです。

実際にそういう生徒さんも何人かいます。

私自身もしゃべるのは楽しいので、好きなだけしゃべってもらってます。

ドラムでの悩みだったり、日常会話だったり、最近の悩みだったり。

「今日は愚痴を聞いてもらおう」と思って来てくれるのは、

私からしたら結構嬉しい事です。

それだけ信頼してもらえてるのかなと思えます。

行こうと思ってくれる理由はなんだっていいんです。

それがその生徒さんの「楽しい」と思えるポイントなら。

なので、「遊びに来る感覚」でもいいんです。

もちろん純粋にレッスンを楽しんでもらえるのも嬉しいですが、

カリキュラムを進めるだけがレッスンではありません。

上達するのに一番大事なことは継続する事。

長く続けられれば必ず上達します。

「また来たい」と思ってもらえれば、

生徒さんも辞めようとは思いません。

「レッスン」に対するイメージも人それぞれ

・家でも練習しないといけない

と思っている生徒さんは多いです。

その意識が強い人は

・練習してないから、なんか気まずい

・なかなか上達しないから、なんか気まずい

なんて心配をしてしまうことがあります。

そうなると「なんか今日行きたくないなぁ」になってしまいます。

確かに、家でも練習できた方が上達が早いのは事実です。

なので私も「するな」とは言いません。

してくる生徒さんはしてきます。

私がよく生徒さんにお伝えするのは

「気が向いたらやってみてくださいね。やれなくてもいいですよ」です。

練習出来なかった事を気まずく思わせてしまうと、

生徒さんの心の負担になってしまいます。

その人のペースでやってもらうのが一番。

「やった方が上達はするけど、自分のペースでいいんだ」

と思ってもらえるようにしています。

なので、基本的に「練習しましたか?」は聞きません。

上手く叩けた時に聞くぐらいです。

いつも練習したか聞かれると思うと、

「やっぱり練習ってしないといけないんだ」

という概念を植えつけてしまいます。

「楽しい」から外れてしまうかもしれません。

講師が何気なく言った「練習しましたか?」は、

思っているより強い言葉です。

講師の考えを全て押し付けない

教える側が気をつけなければいけないことは、

「自分がこうだったから、これが正しい」

と全てを押し付けてしまうこと。

確かに、自分が経験してきたことは自分の武器です。

その経験があったからこそ、私も講師をやれています。

・1日に何時間も練習したから上手くなった

・曲をたくさんコピーした

・音楽の専門学校にも通った

などなど。

たくさんの事を経験しました。

でもそれは、「ただの一例」にしか過ぎません。

それが「私には合ってた」だけの事です。

正解はたくさんあるので、

他の方法で上達してプロになった方だってたくさんいます。

「これが正しい」ではなく

「こんな考え方、やり方もあるよ」と

きっかけを作ってあげるのがレッスンだと思ってます。

何も自分2号になってもらいたい訳ではありません。

その人にはその人の考え方があります。

昔自分の先生に

「俺に教わるなら、俺のやり方でやれ!」

と言われたことがありましたが、当時の私は結構モヤモヤしたものです。

ちょうど音楽の専門学校に通って、いろんな先生に教わっていた時期なので、

「どれがいいんだ?正解は一個なのかなぁ・・・?」

と考えたのもこの時期から。

今だから言えるのは「どれも正解」です。

そのやり方でみなさんプロとしてやっているのですから。

いろいろ試して、自分で取捨選択していいんです。

「私の教え方はこうだけど、全然違う人もいるよ」

と伝えるのは、大事なことだと思います。

生徒さんに自分で考えてもらって、

「この教わり方で大丈夫だ」と納得してもらえるような努力はしていますが、

これが全てではないとも伝えています。

押し付けは、時には反発を生みます。

私も「じゃあいいよ!辞めるから!」と先生とケンカした事もあります。

その時は本当に辞めましたが、

後々自分の中で「これがいい」と思ったのがその先生の叩き方だったので、

頭を下げて戻りましたが( ;´Д`)

自分で気づく、納得するのが大切。

ただ自分の考えを押し付けるだけの、

一方的なレッスンはしないようにしています。

まとめ

私は

・また来たい

・楽しい

と思ってもらえるようにレッスンをしています。

体験レッスンに来た全ての方が入会してくれている訳ではありませんが、

入会してくれた方は長く続けてくれています。

長く続けてくれているので、みなさんメキメキ上達もしています。

環境が変わる、引っ越しはどうにもなりませんが、

「行きなくない」と思われて辞められるスクールにはしたくありません。

レッスンの仕方も正解はたくさんあると思いますので、

一つの参考になればと思います。

ではまた!(=゚ω゚)ノ