ドラム

読譜力を上げたいなら読むだけじゃなく書くのも効果的

読譜力が乏しい状態でドラム講師になった私。

「譜面が読めない先生なんて、洒落にならん!」と勉強し始めて早数年。

始めた頃より大分マシになりました。

それでも昔から散々読みまくってた人たちには全然かないませんが、

「やればある程度読めるようになるんだなぁ」と実感してきた今日この頃。

譜面が苦手で、全然読めるようにならない!なんて方の参考になればと思い、

私の経験を書いていきます。

ではいきましょー!

時間掛ければ読めるけど・・・ぐらいでした

まずは昔の私がどんなだったか?から説明します。

・リズム譜はある程度分かってる

・音階(タムの場所)もとりあえず分かってる

・自分が分かるぐらいなら書けるけど、人に見せたら笑われそう

ぐらいでしたが、一番の問題は

・初見で全然読めない事でした。

相当時間掛ければわかるんですが、初見はまず無理。

そんな状態。

初見で読めるってすごくないですか?

譜面渡されてすぐ「ハイ、やって!」で叩ける人。

本当に尊敬します。

未だに初見はうまく行きませんが、

「単純なリズムであればなんとか・・・」ぐらいにはなったでしょうか。

書くと「何がわからないか」が分かる

でも講師になって人に教えるわけですから、

譜面を書く機会が沢山あるわけですよ。

8ビートのパターンだったり、

フィルのパターンだったり。

譜面を使わないで教えるのは、

講師より生徒が大変だと思うんです。

新しいパターン、一回聞いて全部覚えられます?

私なら無理です。

なので、生徒がいつでも確認出来るように譜面は必須。

まだうまく読めない生徒でも

「手元に確認出来るものがある」のが大切だと思うんです。

確認出来なかったら、読む練習すらできませんからね。

生徒に渡すなら手書きで汚いのは望ましくなかったので、

「パソコンで譜面作れないかな?」と思い見つけたのが

『ミューズスコア』という無料ツール。

試しに四苦八苦しながら作ってみると、

手書きよりキレイだし見やすい。

さらに助かったのは

「音の長さでどこかおかしなところがあると、1小節に収まらない」事。

そりゃそうですよね。

4/4拍子であれば1小節には

・4分音符なら4音

・8分音符なら8音

・16分音符なら16音

しか入らないわけですよ。

音の長さは

4分音符1つ分 = 8分音符2つ分 = 16分音符4つ分

で考えますので、このルールから外れてるところがあると、はみ出るんです。

手書きしかできない時は「間違ってても気づかない」事がありました。

「ここは4分音符?8分音符?とりあえずタイミングが分かればいいから、おたまじゃくしだけ書いとけ」的な。

音の長さに大分無頓着。

ミューズスコアでそれをやると、長さが違うとはみ出るから

「あれ、どっか音の長さが違うな」がすぐわかりました。

そこで「そもそも自分、音の長さの概念がよく分かってないんじゃ?」と気付きます。

打楽器の人は音の長さに鈍感になりやすいなんて言われることがありますが、

まさにそれですね。

音の長さがよくわかってないから、

読み方も「なんとなく」になってたんでしょうね。

書いたからこそ、自分がわかってないところがわかりました。

パソコンを使いましたので、今の時代だから出来ることかもしれませんね。

手書きしか出来ない時代であれば、

誰にも教わらずに今ほどわかるようにはならなかったと思います。

とにかく書いてわからないところを探した

生徒が曲を叩けるぐらい上手くなってくると、

譜面を書く機会も増えました。

自分で耳コピして、手書きで譜面に書いて、

パソコンで清書します。

手書きした通りに作ろうとして

「あれ、はみ出た」とか「むしろ足らない」なんてところは、

私がよくわかってなかった部分。

その都度音の長さを確認していたら、

きちんと「1小節に収められる」ようになってきました。

しっかり理解できた部分はまた同じようなケースで応用できますので、

少しずつわからないことも減っていきます。

でもフィル部分が上手く書けない時がある・・・

「叩けるけど書けない」このモヤモヤ( ;´Д`)

フィルが裏のリズムから入ってる場合とか。

「書くときはどっからフィルなの?区切りはどこだ?」みたいな感じ。

1&2「&」がフィルの場合とか、

「2まではビートだけど、次の&からフィルが始まるな・・・。

2のビートの一部からフィル扱いなの?それとも&からフィルを書いた方がわかりやすい?

あーでも裏から区切ると、残りのリズム譜の組み合わせがわかりづらいか・・・」

とか、散々悩みました。

悩むのもそのはず、どっちも正解ですね。

こういうのは書き手の解釈によって変わるような部分です。

私はどうやら

「1小節に4つのリズム譜がいる」と考えた方がわかりやすいタイプなので、

裏のリズムから区切られたりすると苦手みたいです。

これも譜面を書いてみてわかった事ですね。

でも今まで譜面を読むときに、どっちのパターンも目にしてるはず。

多分「全然読めない」と感じた譜面は、

裏のリズムからフィルを区切ってる場合だったんでしょうね。

でも原因がわかると、苦手な書き方でも不思議と前よりは読めるように。

今までわからなかった事がだんだんわかるようになってくると、

「なんだ、ただ知識と経験が絶対的に足りてなかったのか」と思えました。

譜面が苦手だから出来るだけ読まなくて済むように、

書かなくて済むようにと「耳コピ」だけで逃げていましたが、

読めない書けない = 譜面使わない = 知識や経験を得られない

の悪循環に。

そりゃいつまでたっても分かんないわけだよ・・・( ;´Д`)

ちょっとやって「だめだ!やっぱりわからん!」と諦めるのではなく、

もっと長い目で見て、時間をかければよかったんですね。

書けるようになってくると、読めるようにもなってくる

書けるってことは理解してるってことですので、

読めるようにもなってきます。

読んでいるうちに

「あ、このパターン知ってる、こないだ書いたな」

なんて思えてくると、見たことあるパターンだからなんだか安心感。

落ち着いて読めます。

漢字に似てるかもしれませんね。

読めるけど書けない漢字より、

読み書き両方出来る漢字の方がなんだか安心(?)しませんか?

読む力を上げたいからと沢山読むのももちろん正解だと思いますが、

書き出すのも「自分の余裕」に繋がりますので、沢山書きましょう!

やるしかない状況になれば嫌でも覚えてくる

私の場合は講師になった関係で、

「やらざるをえない」状況になったのも大きいと思います。

だって、やるしかないんだもの。

書けない、読めないままだと、生徒さんが呆れて辞めちゃうかもしれないし。

「仕事にならないかも」と思えば、そりゃケツに火が着きますよ。

昔も何度か「譜面勉強してみるかぁ」とチャレンジした事がありますが、

「読めなくても今の所どうにかなってるし、まあいいか」と

そんな甘えもどこかにあったと思います。

心のどこかで「まあいいや」があると、長続きしません。

だって「今すぐ困らない」ですからね。

自分から自発的に

「本当にやらないとマズイぞ!」という状況に放り込むのもいいかもしれません。

まとめ

読譜力を上げたいから沢山譜面を読もう!だけではなく

書けるかな?を試してみるといいです。

うまく書けない場合はまだ理解力が足りていなかったかもしれません。

書けるようになってから今まで読んでた譜面に目を通すと、

なんだか前より余裕を感じられます。

私もまだまだ勉強中ですが、

30過ぎたおっさんが、だんだん読めるようになった方法の一つとして参考にしてくださいね。

初見も叩けるようになるかな・・・頑張ろ( ゚д゚)

ではまた!(=゚ω゚)ノ