ドラム

ドラムってこんな楽器です

「ドラムを始めてみようと思うけど、

そもそもどんな事する楽器なんだろう?」

「ドラムの役割って?」

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なんて疑問に、ドラム講師がふわっと答えてみます。

ちなみにジャンル的にはロックとかポップスよりの説明になります。

あんまり堅苦しくは説明しません!

堅苦しいとつまんないですからね。

では行きましょー!

リズム楽器です

楽器は「メロディ楽器」と「リズム楽器」とに分けられます。

ドラムはリズム楽器です。

その名の通り、リズムを出すのがお仕事の一つ!

リズムを操って、

のんびりした雰囲気を出してみたり、

楽しくなる雰囲気を出したりします。

曲の雰囲気を出す大事な役割があります。

ちなみにベースもリズム楽器です。

ドラムとベースで「リズム隊」なんて呼ばれたりします。

曲の中で、ドラムとベースでリズムを作っていることが多いです。

この二人の息が合ってると、他の演奏がすごい生きてきます。

リズムが安定していないと、

メロディ楽器ががどんなに上手くてもなんだかバタバタに聞こえます。

結構責任重大な楽器です。

メロディ楽器はギターやキーボードなどですね。

テンポをしっかりキープ

リズムが安定してないと、他のパートを巻き込んでしまうので、

ドラムは「テンポキープ」がすごい重要。

これも大事なお仕事の一つです。

家族で例えれば、お父さんポジション。

「お父さんここでしっかり見てる(テンポキープする)から、

子供達(メロディ楽器)は遊んでおいで!」

的な感じでしょうか。

お父さんがちょっと頼りないと、子供達は安心して遊びに行けません。

なのでみんなに安心してもらえるように、

テンポをキープ出来るような練習をしていきます。

1秒の長さって、皆さん感覚的に「なんとなく」わかりますよね?

ドラマーさんはそれをなんとなくではなく、もっと正確に感じてます。

正確に感じるために、練習時のメトロノームは必須です。

メトロノームを使わないと、

「なんとなく」から抜け出せないので、

その日の気分によってばらつきが出たりします。

今はスマホのアプリでもありますので、

「買うのはちょっと・・・」

って方はアプリで探してみてください!

同じ動きを繰り返してリズムを刻む

テンポキープする時にドラマーさんは「ビート」を操ってます。

8ビートなんて聞いた事ありませんか?

オーソドックスなビートパターンですね。

2ビート、4ビート、8ビート、16ビートなど色々あるのですが、

どれでも共通するのは、「同じ動きを繰り返す」事です。

最初はこれが難しいです。

同じ動きをずーっとしてると、だんだん頭がこんがらがって来て、

同じ動きが出来なくなったりします。

文字なんかでもそうですが、例えば「あ」をずーっと見てると、

「あれ?『あ』って、こんな形だったっけ?」なんて錯覚した経験ありませんか?

それに近いかもしれません。

結構単純なことで頭はこんがらがるんです。

同じ事を繰り返すのには少し慣れが必要ですが、

ドラマーさんは同じ動き繰り返す「ビート」を使って、

テンポをキープする事に集中しています。

合間に飾り付け

実はずーっと同じビートを叩くだけでも曲は成り立つんですが、

それだとちょっと変化がないので、飾り付けもします。

その飾り付け部分を「フィル」とか「フィル・イン」なんて呼びます。

日本語だと「オカズ」なんて言いますね。

「フィル」では楽器を使い分けたり、フレーズが細かくなったりします。

音楽番組なんかだと、この「フィル」の部分でドラムのアップが映ったりするので、

「ドラムってなんかすごい難しそうな事してる!」

ってイメージになる方が多いんですが、曲の中ではビートの割合の方が多いです。

フィル部分は基本的に曲の1〜2割ぐらいだと思ってくれて構いません。

ただその1〜2割部分がすごい華やかに見えるんですね。

なので、華やかな部分ばかり練習してしまう人が多いのですが、

何事もバランスが大事です。

ビート部分でしっかりテンポをキープ出来ないと、

フィルがかっこ悪くなるので注意です。

ビートはお米、フィルはオカズ

「ドラムでいうビートっていうのは、

ご飯に例えたらお米みたいなもので、

フィルはオカズみたいなものです。

どんなにオカズが美味しくても、

お米がうまく炊けてなかったら美味しさ半減。

逆に、お米がすんごいおいしかったら、

オカズももっと美味しくなると思うんです。」

これは私がよくする例え話ですが、イメージはしやすいかなと思います。

なんならお米が信じられいくらい美味しかったら、

オカズがいらないかもしれません。

オカズだけで構成すると「ドラムソロ」になりますが、

そんなに叩く機会はないです。あっても短い時間ですね。

ビートもフィルも、どっちも使ってリズムを操ります。

まとめ

ドラムの役割について説明しましたが、

もっとざっくりまとめると

・リズム楽器である

・ポジション的にはお父さん

・ビートを使ってテンポキープ

・フィルでリズムに飾り付け

・ビート部分の方が多い、フィル部分は1〜2割

ですね。

何も知らないと、

「すごい難しそうな楽器だ!」

と思うかもしれませんが、そんなことはありません。

役割を知れば印象も変わります。

これを見て「楽しそう!」「やれそう!」と思った方は、

思い切ってドラムを始めてみてくださいね!

ではまた!(=゚ω゚)ノ