ドラムを練習していると
「なんだか最近練習しても、上達した気がしないなぁ」
なんて時期があります。
練習していれば、上達しないなんてことはないのですが、
もしかしたら「ただやってるだけ」で効率が悪くなってるかもしれません。
練習する時の効率を上げるコツを
ドラム講師がふわっと書いていきます!
ちょっと上級者向けの内容かもしれません。
ではいきましょー!
「なんとなく」練習していませんか?
上達をするのに基礎練習は欠かせません。
レッスンを受けている人であれば、先生から教わった基礎練習をしたり、
独学でやっている人であれば、教則本やネットで得た知識の基礎練をしたり。
どちらでも一緒なのですが、その練習に慣れてくると
だんだん「なんとなく」になってしまうものです。
単純な動きほどそうです。
特に基礎練はそんなに楽しいものではないですからね( ;´Д`)
最初は慣れないパターンなので、頭をすごい使っていた動きでも、
慣れてくると「ぼーっとしながら」でも出来てしまいます。
この「慣れ」が危ないんです。
頭を使わなくてもその動きを出来てしまうので、
「ただなんとなくやってる」状態になってきます。
せっかくの基礎練習なのに、もったいないですね。
何をするか?を意識しよう
例えばテンポ60の4分音符打ちだとしましょう。
「ピッ・・・ピッ・・・」なんて音に合わせて右左交互に叩いたり。
慣れている人であれば、忙しくもないし別に大それた動きじゃないですよね。
でも、ただ何となく合わせていませんか?
単純な動きでも、目標を持ったり、やりたい事を意識するだけで効率は全然違います。
細かなところを意識してみてください。
・スネアのど真ん中狙う
・メトロノームの音を消すぐらいピッタリ
・そのピッタリの時間をどれだけ伸ばすか
・フォームは?
・左右の振り幅は一緒?
・音量は?
・力抜けてる?
・音は柔らかい?固い?
・手首だけになってない?腕も動いてる?
・指先は?
などなど。
さらっと書き出しただけでもこんなにたくさん!
ただの4分音符打ちが、なんだかすごい練習に見えますね。
意識するだけで同じ動きでも得られる経験値に差が出ます。
上手いドラマーさんは「なんとなくやってることが少ない」
ドラムは同じことを繰り返すことが多いので、
パターンさえ覚えてしまえば、なんとなく叩けてしまう楽器です。
例えば8ビート
このパターンにしましょう。
オーソドックスなパターンの1つですね。
8ビートと聞いてこれを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
「ドラムやってるよ!」なんて人はほとんど叩けるようになるパターンです。
この多くの人が叩けるパターンも、
あの人が叩くとなんかカッコイイ!なんてことありませんか?
そのカッコイイ人は、ただパターンを叩くのではなく、
「しっかりこの8ビートを叩こう」と思って叩いています。
・テンポキープ
・ハイハットの閉め具合
・ハイハットの音量
・スネアの音量
・バスドラムの音量
・同時に出す音のタイミング
などを、しっかり自分で「こうしよう」とイメージしています。
普通の8ビートでも、イメージが細かいんですね。
「最初はパターンに慣れる」でいいのですが、
慣れた = 出来た ではありません。
慣れた = 下書きが出来た ぐらいに思いましょう。
慣れたら、「今度はそこからどうやって精度を上げるか?」
「どうやってこの8ビートと言う作品を完成させるか?」
みたいに考えられれば、同じパターンでももっと格好良くなります。
慣れただけで満足しないようにしましょう!
まとめ
ドラムに限らずいろんな事に共通して言える事ですが、
慣れるとなんとなくやってしまうものです。
車の運転なんかもそうですね。
慣れた頃が危ないなんて言いますが、ドラムも一緒です。
最初は慣れる事が大事ですが、上達するには「慣れた後が肝心」です。
基礎練、ビート、フィル、全てに言える事なので、
慣れたからといって「なんとなく」にならないように意識してみてください。
ではまた!(=゚ω゚)ノ