ドラム

ドラムが打ち込みの曲はコピーし辛い場合がある

ドラムが上手くなってくると、

「あの曲やりたい!この曲もやってみたい!」

なんて楽しみがどんどん増えていきます。

でもたまに

「打ち込みの曲で、コピーするのにあんまり向いてない」

なんて曲もあります。

f:id:hamunosukima:20190610185157j:plain

どんな曲がコピーに向いていないかについて、

ドラム講師がふわっと考えていきます。

ちなみにロックドラマー目線です。

参考までに。

では行きましょー!

打ち込みってなんだ?

そもそも打ち込みとは

・パソコンなどの機材で、ドラムパターンを作る

ような場合を指します。

簡単に言えば、実際に人が叩いていないんですね。

今回はパソコンで作ること前提で話を進めていきます。

音楽作成ソフトがあれば、実際に楽器を演奏出来なくても曲が作れます。

作り手がやりたいようにやれます。

打ち込みだと不自然に聞こえることがある

パソコン1つで曲が作れるいい時代になったと思うんですが、

打ち込みのドラムパターンって、たまに「なんだか不自然」な場合があります。

・実際にやれる、やれないを度外視して、結構好き放題入れた

・ドラムパターンを作ってるのがドラマーじゃない

なんて場合に不自然になる可能性が出ます。

他の楽器でも同様だとは思いますが、

製作者が全部の楽器を演奏できるわけではない場合、

「実際にプレイすることを想定していない」ことがありますので、

こういうことが起きるんですね。

私はドラムしか出来ませんので、パソコンで頑張って曲を作ったとしたら、

他パートさんから「ここ不自然じゃね?」と言われると思います。

だって、他の楽器の理論を知らないからね!

打ち込みの曲はコピーに向かない場合もある

すべての曲がそうではないので一概には言えませんが、

「打ち込みで作られているドラムパターンの場合、コピーするのが大変」

「完全コピーは不可能」

な事もしばしば。

昔私も体験したことがありますが、

音楽の専門学校時代にレコーディング科に通ってる先輩から

「ちょっと手伝って!」と言われた時のお話。

曲を打ち込みで作ったから、実際に生楽器でレコーディングをしたいとの事でした。

そのデータをもとに譜面まで作ってくれたんですが、

最初から最後までパターンを全指定。

全部指定されるとドラマー的には大変なんですが、

頑張って作ったから、その通りにやりたいという思いもわかりますので、

「なんとか頑張ります!」とコピーを進めていたら

「おや?」と思う部分がチラホラ。

・ゆったり目な曲なのに、ちょこちょこバスドラムがすんごい速さで4発入ってる

え?ツインペダル必須?いや超一流の人なら片足でやれるかもだけど。

ごめんなさい、私にはその技術はございません・・・。

ってか多分そこは多くのドラマーさんが「無理」って言います。

・手が2本じゃ足りない

んーと?ここはクラッシュとスネアとフロアタムとバスドラムを同時?

クラッシュ、スネア、フロア?手で3箇所あるなぁ。手が足らん。

・ビートパターンに統一性がない

なんか毎回ビートパターンが違うんだけど。

この曲歌モノですよね?そんなに変えなくてもいいような・・・

などなど。

(3つ目の「ビートパターンに統一性がない」は意見が分かれそうですが、

ドラムはあんまりビートで張り切ってると歌の邪魔をしてしまったり、

リズムが気持ち良く聞こえなかったりします。)

ドラムのことを知らないでドラムパターンを作っているので、

全体的に「いろいろ詰め込み過ぎちゃった!」感じです。

この時は作曲者さんとお話をして、

「ある程度変えていいよ!」とのお許しを頂きましたので、ベースさんと打ち合わせをしてちょこちょこ変更した後、

本人にも確認をしてもらい「それならおk!」をもらって無事にレコーディングを終えました。

大変だったなぁ・・・( ;´Д`)

少し極端な例かもしれませんが、

打ち込みの曲は

「各楽器の理論やテクニックを知らないで作っている」場合もありますので、

完全コピーは不可能な事もあります。

ライブ等で実際に演奏する時はパターンを変えてたりする

打ち込みで曲を作っているアーティストさんが、

演奏者を使ってライブやコンサートをする時は、

「音源と違うパターンを叩いている」ことも多いです。

実際に演奏したら不自然なところは、

自然に出来るよう違うパターンに置き換えるんです。

生の楽器で演奏が出来るように、アレンジをするんですね。

なので、打ち込みの曲を自分がコピーする時も

「このパターンは物理的、テクニック的に無理だ」と思ったら、

変えてしまって構いません。

無理にコピーしてバタバタするより、

自分がキチンと演奏出来るように変えてしまいましょう。

まとめ

打ち込みの曲は聴いてる分にはカッコよかったりしますが、

普通にコピー出来る曲もあれば、

いざ演奏してみようとすると「んー?」と思うような曲もあります。

無理に完コピしようとせずに、

出来るパターンに置き換えてしまうのも全然ありです。

「なんかこのパターンしっくりこないなぁ」なんて時もありますし、

「物理的に無理」なんかはどうにもならないですからね。

打ち込みの曲をコピーする時は「やるなら完コピ!」と思いすぎると、

やれなかった時にショックを受けてしまったりするので、

「やってみて、出来なかったら変えちゃおう」ぐらいで

チャレンジしてみてください。

ではまた!(=゚ω゚)ノ