ドラム

しばらく叩かないと、腕は落ちるのか?

忙しかったり、怪我したりして、

しばらくスティックも触れない時、ありますよね。

そんな時

「ドラムって、しばらく叩かなかったらどうなるの?

腕は落ちたり、鈍ったりするの?

忘れるの?」

なんて思いますよね。

実際どうなるのか?を

ドラム講師が自分の体験を踏まえて書いていきます。

ではいきましょー!

簡単に忘れたりはしない

叩かない期間にもよると思いますが、ちょっとやそっとじゃ体は忘れません。

自転車に乗る感覚に近いと思います。

一度乗れるようになったら、乗り方を忘れたりしませんよね?

体に馴染んでいるパターンであれば

「まるっきり叩けない!」なんてことにはなりません。

年配の生徒さんで「学生の頃ちょっとやってた」人がいますが、

最初の体験レッスンで当時叩いていたビートはいきなりドラムセットに座っても叩けました。

私も昔1年間叩かなかった時期がありますが、

復帰した時も「とりあえず」叩けはしました。

腕が落ちる部分もある

全く叩けなくなることはありませんが、

じゃあ一切腕が落ちないか?というとそんなことはありません。

落ちるところももちろんあります。

 動かせる速さ

一番わかりやすいのがコレですかね。

単純に動かせるスピードが落ちます。

自分の限界のテンポが下がるんです。

ちょっと速めの曲なんかで

「あれ?この曲前は余裕で叩けたのに、ちょっとキツイぞ!」

なんて事になります。

でもまた練習していけば、もともと動かせた速さには戻せます。

 このフィルを叩きたい!けどなんか上手く動かない!

ここにフィルを入れよう!なんて時に上手く動かなくなります。

諸事情で1年お休みしてしまった私ですが、

当時は音楽の専門学校に通ってました。

1年休学して復学した時のアンサンブルの授業での事。

休学前は「ここに適当にフィル入れよう」みたいな事が出来たのですが、

復学初期は「やりたい事は浮かぶんだけど、上手く動かない!」状態でした。

頭では覚えてるんですが、体の感覚が鈍りました。

頭ではわかってるのに、上手く叩けないモヤモヤ感!

手が伸びないというか、体が反応しないとか、そんな感じです。

これも練習していけば元には戻ります。

 感覚、精度は落ちる

ある程度叩けはするんですが、感覚、精度は落ちます。

・テンポキープ

・音量バランス

・気持ちの余裕

も、無くなりはしないのですが、なんだかしっくりきません。

「テンポキープしてるつもりなんだけど、なんだかバタバタする。」

「バスドラムのタイミングが狙ったところと微妙にずれる」

「あれ?思ってる音量が出ないな」

「オープンリムショットが全然出来ない!」

「録音して聞いてみたら、なんかバランスが悪い」

「あたふたしながら叩いてるな」

などなど。

「感覚」に頼っていた部分は精度が落ちます。

ただこれも錆び付いているだけなので、練習していけば元には戻ります。

叩かない期間が長ければ長いほどしっくりこなくなる

しばらく叩かなくても、まるっきり叩けなくなることはありませんが、

叩かない期間が長い程どんどんしっくり来なくなります。

腕は確実に落ちます。

たまに「しばらく叩かなかったら、なんだかうまくなった気がする!」

なんて事もありますよね。

変な癖が抜けた可能性もありますが、大体の場合は

「今のは良かった!と判断する

自分の中の『良く出来たセンサー』(感覚)の精度が落ちたから、

満足出来るレベルも落ちた」だけです。

理想が下がった、でもいいかもしれません。

腕を落としたくない場合は、

出来るだけスティックを握らない期間は短い方がいいです。

その時の状況の中で、

無理しない程度で構いませんので練習パッドぐらいは触っておきましょう。

1日5分とかでも全然違いますよ!

まとめ

しばらく叩かなくてもドラムを忘れることはありませんが、

だんだん腕は落ちます。

私は1年叩かなかった時、大分腕が落ちました。

練習していけばまた元には戻っていきますが、

感覚を戻すには少し時間がかかります。

できたら腕を落とさないようにしたいですね!

ではまた!(=゚ω゚)ノ