「曲は叩けてるはずなんだけど、なんだかバタバタ聞こえる」
なんてドラマーさんも多いと思います。
「ドラムパターン自体はあってるのに・・・イマイチだなぁ」
なんて時に確認してみてほしい事を、
ドラム講師がふわっと書いていきます。
ではいきましょー!
フィル部分の音量は?
バタバタ聞こえる時の原因の一つに、音量バランスがあります。
特にフィルの部分。
写真のように、フィル部分だけ妙に張り切っていませんか?
そうするとビートとフィルの音量バランスが悪くなる可能性があります。
ビートは普通に叩いてるのに、フィルだけ張り切ったら、
フィルの音量が大きくなってしまいます。
ある程度叩き慣れた頃に起こる事かもしれませんね。
ビートって、同じことを繰り返すことが多いので、
慣れると余裕が出てきてそんなに力を使わなくなります。
いろんなビートパターンを知れば知るほど、ビートは余裕が出てきます。
でもフィルが速かったり細かったりすると、そこだけ
「頑張らなきゃ!」と思って力みがち。
「ビート部分の音量は普通、フィルの音量が大きい」
これが意外とバタバタ聞こえます。
逆にフィルだけが小さくなっていたりしても同様です。
ビートもフィルも同じ気持ちで
原因はフィルで余裕がない事。
余裕がないと体は力みます。
普段の練習でビートだけ、フィルだけ、と分けて練習していませんか?
特にできないフィルはそこだけ繰り返してやったりしますよね。
確かに、最初はそれでいいんです。
出来ないビートを練習して、出来ないフィルも練習して、
どっちも出来るようになったら繋げて確認します。
一度繋げて出来たので、じゃあ曲に合わせよう!と、
ここで満足する人が多いのですが、
一度だけではなく「ビートとフィルを繋げて繰り返し練習する」のも大切です。
繰り返して繋げて練習して、
ビートでもフィルでも同じ気持ちで叩けるぐらい慣れましょう。
もしその後のビートパターンが変わるようであれば、
「ビート①→フィル→ビート②(2〜4小節ぐらいでいい)」
と繋げるともっと慣れます。
特に張り切るポイントがなければ、音量バランスは良くなります。
フィルは「おかず」
フィルを日本語で「おかず」なんて言いますが、
まさに言葉の通り、おかずなんです。
主食じゃないんです。
ドラマーの主食はビートの方です。
フィルだけ張り切っているのは
「おかずが前面に出てきて、主食を隅に追いやっている」ようなもの。
ステーキ食べよう!と思って食べに行ったら、
お肉より付け合わせのブロッコリーの方が多かった・・・みたいな。
おかずが前面にバンバン出てきていいのはドラムソロぐらいです。
普段のフィルはあくまで「ビートをよりカッコよくする為の物」
フィルの方が派手だし楽しいので、
「フィルがメイン」になってしまう方が多いのですが、
あくまでも「おかず」です。
歌っているような気持ちで叩こう
歌も、一箇所だけ音量バランス悪かったら変に聞こえますよね。
ドラムも一緒です。
1曲歌うように通せて演奏になるんです。
楽器ですから、「1箇所」ではなく「1曲」通して演奏しましょう。
・だんだん盛り上げる
・だんだん盛り下げる
のは大丈夫ですが、
・急に一箇所だけバランス悪くなる
のは注意。
よく「歌えるドラマーは上手い」なんて言われますが、
しっかり「曲全体を観れるから」だと思います。
まとめ
ドラマーは注意しないと、たまに演奏から外れて「スポーツ」になりがち。
「このフィル叩きたい!」
「ここは見せ場だ!」
「ウオォォォー!」
など、ここだ!と張り切りすぎないように。
気持ちは良くわかりますが、それで喜ぶのはドラマーだけかもしれません。
しっかり「演奏」しましょう。
ビートでもフィルでも同じ気持ちで叩くように意識できると、
音量バランスもよくなって
「最近ドラムカッコよくなったね!」なんて言われますよ!
ではまた!(=゚ω゚)ノ