ドラム

ライブでカウントのテンポ間違えた!時の対処法

ドラマーさんの大事なお仕事、「カウント」

ドラムのカウントで曲のテンポが決まります。

でもライブで緊張して、

「いつもより速くしちゃった!」

「遅すぎた!」

なんてこと、ありますよね。

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そんな時の対処方について、

ドラム講師がふわっと書いていきます。

ではいきましょー!

対策その1 そのテンポで叩き切る

一番自然なのがこれ。

「カウントで出したテンポで演奏する」です。

いつものテンポより「ちょっと」ズレてしまった時は、そのまま演奏しましょう。

・テンポ120の曲を130ぐらいにしちゃった

・80ぐらいの曲を70ぐらいにしちゃった

など、曲が崩壊しないテンポであれば頑張ってそのテンポをキープします。

スタジオでのバンド練であれば、一回止めてやり直しが出来るのですが、

ライブの場合は「お客さん」がいますので、そう簡単にはいきません。

カウントが予定よりずれてしまって、

グーっ!といきなり元のテンポに戻すバンドさんを良く見ますが、

これがお客さんには「不自然」に聞こえます。

演奏側からしたら「練習していたテンポに戻した」

という意図があるかもしれませんが、

見ている人達にはその事情は伝わりません。

無理にテンポを戻した事で、お客さんからしたら

「このバンドはなんかバタバタするな・・・」なんて印象になるかもしれません。

あまりいい印象ではないので、

もしかしたら自分たちの演奏に興味を持ってもらえなくなる可能性もあります。

それを防ぐためにも、

「カウントがズレちゃったのはもう仕方がない・・・このまま行こう!」の方が、

自然に聴いてくれます。

対策その2 気付かれないようにだんだん戻す

その出してしまったテンポがキープ出来るなら、

上記の「対策1」だけで済むのですが、

「このテンポじゃきついな!」なんて時もあります。

でもいきなり戻したら不自然です。

バタバタ聞こえてしまいます。

なら「だんだん戻しましょう」!

有名な今日でも、

「最初と最後のテンポが20ぐらい違う」なんて曲もありますが、

1曲通して聴いている分には不自然に感じません。

それは曲中に「だんだん走ったり」、「だんだんモタッたり」しているからです。

ゆっくりテンポを変えていけば、お客さんにも気付かれないかもしれません。

ただし、加減がちょっと難しいです。

コツは、

「1番まるまる使って元に戻して行こう。2番に入った時に元に戻すぐらいにしよう」

など、調整する単位を大きく取ること。

単位が大きければ大きいほど自然に聞こえます。

「ズレた!最初のイントロで戻そう!」

だと、まだ単位が小さいのでバタバタ聞こえます。

戻すなら時間をかけて戻しましょう。

5分の曲であれば2〜3分使ってもいいと思います。

「あわわわ!」と焦らずに、落ち着いて「じゃあどうするか?」を考えましょう。

対策その3(裏技) 誰かツッコミ入れて、笑いに変えてやり直す

カウントのズレが大きくて、演奏として成り立たないような時に使う技ですが、

裏技もあります。

まず、

1、誰かが手を振ったりして演奏を止めます

2、そこですかさず止めた誰かが「何か面白いツッコミ」を入れます

3、客席で笑いが起きてる間に「もー(笑)はいじゃーもう一回!1、2、3、4!」とやり直します

「面白いツッコミ」が重要です。

決して怒った感じではいけません。

クスクスぐらいでもいいので、笑わせに行きましょう。

かなりの力技、さらに諸刃の剣。

うまく行かないと逆に場が冷めますが、

ハマると場が暖まります。

そして使えるのは1ライブにつき一回限りです。

何度も使える手段ではありません。

しかし場の雰囲気、バンドの雰囲気にも左右されるので、

使う場合は自己責任で・・・((((;゚Д゚)))))))

まとめ

ライブでは緊張してカウントがズレてしまったり、

アドレナリンが出ていつものテンポを遅く感じてしまったりして、

練習通りのテンポじゃなくなることはあります。

大事なのは

・落ち着く

・そのまま叩く

・戻すならゆっくり戻す

です。

・笑いに変える

は自己責任ですが、手段の一つではあります。ハマれば強いです。

でもライブでもしっかりカウントが出せるのが一番ですから、

普段からカウントもしっかり練習してライブに備えておきましょう!

ではまた!(=゚ω゚)ノ