ドラム

電子ドラムは電子ドラムだと思って使おう

「電子ドラムって練習になるの?

すごいおすすめしてる人と、

なんか『下手になるからダメ』みたいに言う人もいるなぁ・・・

どっちが正しいんだ!?」

なんてお困りの方もいると思います。

私は思い返せば電子ドラムと練習パッドでばっかり練習していました。

割合的には

電子ドラム 4(自宅)

練習パッド 4(自宅)

生ドラム 2(スタジオ)

ぐらいだったと思います。

そんなドラム講師が「電子ドラム」について書いていきます。

ではいきましょー!

電子ドラムと言っても無音じゃない

ちなみに電子ドラムを叩くと

「ポコポコ」とか「ドンドン」した音と振動は出ます。

「電子ドラムがあれば、家で静かに練習ができる!」

と思うかもしれませんが、振動はゼロには出来ません。

特にフットペダルの「ドンドン」した振動は、思ったより結構大きいです。

生ドラムとは比べものにならないくらい静かですが、

全くの「無音」ではありません。

一軒家であれば家族の理解があれば平気ですが、

マンションなどで使っていたら

「近隣から苦情が来て、結局思うように使えなかった」

なんてケースもありますので、ご注意下さい。

使い方次第で上手にも下手にもなる

よく言われているのが

「電子ドラムは下手になるからやらない方がいい。買うお金があるなら、そのお金でスタジオに入った方が練習になるよ!」です。

私個人としては、正解でもあるし不正解でもあるかなと思います。

私も生徒さんから「電子ドラムを買おうと思ってます!」と相談された時は、

「お、いいですねぇ!電子ドラムがあれば家でも練習出来ますからね。

でも、そのお金でスタジオ入るのも手段の一つですよ!」とお伝えしますので、

言いたいことはわかるんです。

そりゃ生のドラムをたくさん叩いた方が練習になりますからね。

可能であれば生ドラムが一番です。

でも、電子ドラムがあれば家で叩けるのはすんごい魅力。

練習したい!と思ったらすぐ出来ますからね。

「下手になる」と言われる部分については

「使い方次第でしょ」と思うんです。

下手になるかもしれないのは、電子ドラムしか使わない場合

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電子ドラムを使う上で気をつけたいポイントは

電子ドラムで「しか」練習をしない場合です。

私も経験しましたが、この場合は確かに下手になる可能性はあると思います。

「家で練習できるのに下手になるの?」と思いますよね。

ビートパターンもフィルも、なんなら曲の練習も出来るのに。

・出来ないパターンを動かせるようにする

観点から言えば、下手になることはありません。

めっちゃ練習になります。

この場合の下手になるは、「自分が出す音」に対してです。

電子ドラムの大きなメリットは

「パッドを叩いたときに、ちゃんとドラムの音がする」

ところですよね。ドラム気分がちゃんと味わえます。

でも、使い方次第でこれがデメリットにもなります。

買うモデルとお値段に左右されると思いますが、

基本的に電子ドラムは叩いたら「音量調整されたキレイな音が出る」んです。

「叩いたら」なので、どんな叩き方でもキレイな音で聞こえるんです。

スティックを押し付けてスネアを叩いても「ターン!」と出ますし、

力で叩きつけてシンバル叩いても「ジャーン!」と出ます。

出ますと言うか「出ちゃいます」

生ドラムだったらスネア押し付けて叩いたら「ダッ」みたいな音になりますし、

シンバル力任せに叩いたら「ゴワーン!!」となります。なんなら割れます。

電子ドラムだけだと、この叩き方だとどんな音が出るのか?どれくらいの音量か?

という感覚が養えない可能性があるんです。

「電子ドラムしかやったことない」なんて方は、

音の出し方を知らないので、生ドラムがうまく叩けない人が多いです。

ゲームセンターに「ドラムマニア」ってありますよね。

あれが上手くても、ドラムは叩けないのに似てるかもしれません。

私も実際、電子ドラムで練習しまくってたら、

押さえつけて叩く癖がついてしまった事がありました。

当時教わっていた先生に

「音が痛い!鳴ってない!音量バランスが悪い!」

なんて言われました。

直そうにも一度ついた「癖」を取るのには苦労しました・・・

定期的に生ドラムも叩こう

電子ドラムでしっかり上達したい場合は、

生ドラムも定期的に叩くようにするのがオススメです。

生ドラムできちんと「音の出し方」を練習して、

その感覚で電子ドラムを使えばいいんです。

電子ドラムからは綺麗な音が出ますが、

その綺麗な音を「自分でしっかり出す」ように意識できれば、

押さえつけて叩く、力任せに叩くなどの癖がつくのは防げます。

生ドラムを演奏している感覚で電子ドラムを使いましょう。

もっと言えば電子ドラムを買うのであれば、

レッスンでも独学でも構わないので

「生ドラムである程度叩けるようになってから」だと、

きちんと効率的に使えると思います。

電子ドラムは電子ドラムだと思って使おう

電子ドラムのメリットは

・家で叩ける(振動は騒音になるので注意)

・ドラムセットみたいな練習が出来る

・練習しよ!と思ったらすぐ始められる

などあります。

生ドラムを家で叩ける環境下にある人なんて、なかなかいませんからね。

ご近所さんに怒られます。

そんな中、電子ドラムは家でドラムの練習をするときの強い味方になります。

ただ理解しておきたいのは、

電子ドラムと生ドラムは「別物」です。

うまく使って上達する為には、

「電子ドラムは電子ドラム、生ドラムとは違うもの」

という事を忘れないようにして下さい。

そうすればしっかり練習出来ます。

現に私は電子ドラムを上手に使って上達したタイプです。

無理言って親に買ってもらってから20年ぐらいでしょうか。

古いモデルなので、今はもう音はしっかり出ませんが、

音はあえて出さずにドラムセットの形の練習パッドとしてまだ使っています。

「途中で変な癖がついてちょっと下手になった時期があるけど、それでもあって良かった」

と思います。

きちんと使えれば、メキメキ上達します。

大切なのは使い方です。

あくまで生ドラムみたいに叩けるものであって、

電子ドラムを買えば必ずドラムが上達するわけではありませんが、

参考になればと思います。

まとめ

電子ドラムと生ドラムは別物と思って上手に使えれば、

家でも練習が出来るのが電子ドラム。

使い方次第で上手にも下手にもなります。

上手く使って上達しましょう!

ではまた!(=゚ω゚)ノ