ドラム

かっこいいドラマーは音量調節が上手い

「かっこよくドラムを叩きたい!」

のはドラマーさんの憧れですよね。

「上手い」「かっこいい」にも幾つか種類がありますが、

個人的に音量調整まで気を配ってるドラマーさんを

「ウヒョー!かっこいい!」と思う今日この頃。

f:id:hamunosukima:20190925165811j:plain

今回は演奏中の音量調整のかっこよさについて

ドラム講師がふわっと書いていきます。

ではいきましょー!

ドラムはボリュームのつまみなんか付いてない

ドラムは生音で演奏する楽器。

ギターやベースみたいに、

アンプを通してボリュームを調節できるような楽器ではありません。

ライブの時はPAさんがドラムもマイクで拾ってくれたりしますが、

スタジオでのバンド練などは基本生音です。

ギターの人「音小さいかな?ちょっとボリューム上げるわ」

ベースの人「音でかい?ちょっと絞るね」

なんてやりとりを羨ましく思う事も多々あります。

ドラムは

「自分の叩き方一つでボリュームを調節する楽器」ですので、

まずはそこをしっかり理解しましょう。

周りの音量を良く聴こう

いざ演奏が始まって

「ドラムうるさいからちょっと音量落としてくれない?」

「もうちょっと大きく叩けない?」

なんてメンバーから言われる事があります。

どちらのケースでも良くあるのは

・周りの音を全然聞いてないで叩いてる

場合が多いです。

ボーカルの声量なんてお構いなしでドッカンドッカン叩いていたり、

自信のない曲で思い出すのに精一杯で、こじんまりしてしまったり。

ドラムの事しか考えてないと、周りとの音量バランスがおかしくなります。

なので演奏中は、出来るだけ周りの音を聞くように意識して下さい。

これだけで全然違います。

ドラムに限らず、バンドの中で音量バランスが悪い場合は、

「誰に合わせるか?」を決めておくといいですね。

ほとんどの場合はボーカルに合わせる事になります。

ボーカルが全然聞こえないバンドだと、

どんなに良い歌詞でも伝わりませんからね。

演奏中に音量を変えれれるとなお良い

周りと音量バランスが取れるようになってきたら、

今度は演奏中にもっと細かく考えていきましょう。

例えば

イントロ・・・ちょっと盛り上がる感じ

Aメロ・・・少し静かな感じ

Bメロ・・・だんだん盛り上がる感じ

サビ・・・盛り上がる感じ

なんて曲の構成がよくあります。

どれも同じ音量で叩くのではなく、変化をつけていきましょう。

イントロを気持ち大きく叩いて、Aメロで一旦フッと音量を落とす。

か、かっこいい!( ゚д゚)

Bメロでちょっと雰囲気を変えつつ、

サビに入る前からハイハットをハーフオープンしたりして、

だんだん盛り上げる感じを演出。

超かっこいい!!( ゚д゚)

サビに入ったらイケイケで叩く。

ファンタスティック!!!( ゚д゚)

こんな感じで、セクション毎に音量バランスを考えられると、

表現力がグッと上がります。

注意点としては

・しっかり周りとの音量バランスを考えた上で調節をする事

ですね。

小さく叩こうと思って小さくしすぎたら聞こえないし、

サビをイケイケで叩いても、ボーカルをかき消してたらただうるさいだけです。

この調整が非常に難しい。

バンド練の時は、出来れば全体の音が取れる場所で録音するなどして、

後で第三者視点で聞いてみるといいです。

「小さすぎたかな」

「あら、ちょっとうるさかったかな」

などがよくわかります。

メンバーの意見を聞いてみたりして、少しずつ修正していきましょう。

「人に演奏を聴いてもらう為」にはとても大事な事です。

ここまで意識してるドラマーさんは、

聴いていて気持ちがいいです。

超絶テク「フィル中に音量を変える」

もっと細かくしていくと、「フィル中に音量を調整する」なんてテクニックも。

ただし超絶難しいです。

例えばこんなフィル。

f:id:hamunosukima:20190121171937j:plain

16分を使って1小節丸々スネアの連打。

イーブンに叩いてももちろんかっこいいのですが、

「最初は小さく、後半は大きく」

なんて叩いてもかっこいいですね!

クレッシェンド(だんだん大きく)を使ってみる。

でも忙しいフィルなので、そこまで意識するにはかなりの練習が必要。

さらに、「合う」「合わない」も考える必要があります。

だんだん盛り上がるような場合には合いますが、

イケイケでスピード感がある時はイーブンに叩くか、

16分の頭にアクセントをつけるような方がいいかもしれません。

もっと細かいフィルで「ここの1発は大きめに叩こう」

なんて考えられると、音にうねりが出てさらにかっこいい!

アクセントの場所を変えるとかですね。

この辺は人、バンドの感性に左右されますので

「これが正解!」というのはありません。

でも、フィル中の1発1発まで音量を考えられたら、

表現の幅はメチャメチャ広がります。

同じフィルでも人が違えば雰囲気が変わる理由がコレです。

・周りとの音量バランスが取れる

・叩いてる自分に余裕がある

・ちょっとした遊び心がある

などなど、出来るようになるために必要なことは多いですが

「あいつのドラム超かっこいい!!」

と言われるポイントの一つです。

ただし!

周りと全然合ってなくて「ただうるさいだけ」にならないように注意が必要。

扱いきれないと諸刃の剣になりますので、

超絶テクに認定しました( ゚д゚)

まとめ

ドラムは自分の叩き方で音量を変える楽器です。

ついつい「叩く事 」だけに集中してしまってそこまで気が回らない!なんて方も多いですが、

慣れてきたら音量まで気を回してしっかり「演奏」しましょう。

それが出来れば「かっこいいドラム」に一歩近づきます!

チャレンジしてみてくださいね!

ではまた!(=゚ω゚)ノ