スクール運営

ドラムの発表会をするのに必要な費用について考えてみた

ドラムスクールを始めて早数年。

レッスンをして生徒がどんどん上手くなってくると

「発表会とか出来たらいいなぁ!」と思います。

そこで直面するのが「費用」の問題。

発表会をするのにあたって、果たしていくら必要で、

生徒さんの参加費がいくらになるのか?

について、講師側の目線で考えていきます。

では行きましょー!

必要なものは?

自分が生徒側だった頃の体験と、

他パートの発表会のお手伝いをした経験から照らし合わせて考えていきます。

発表会をするのにあたって、

・場所

・サポートしてくれる他パートの演奏者

は必須ですね。

これは「いつかやれたらいいなぁ」と

ぼんやり考えていた頃から真っ先に思い浮かんでました。

場所がないと、そもそも演奏出来ませんからね。

ライブハウスや、ライブバーなど、

音楽が演奏出来る環境が必要になります。

その辺の公園でやるわけにはいきません。

許可も必要ですし、騒音で近隣の方からクレームが来ますね・・・。

そしてサポートしてくれる他パートの演奏者も必要です。

折角発表会をやるなら、やっぱり生演奏でしょう。

「CDに合わせて演奏する」のも手段の一つだと思いますが、

それは普段のレッスンでも出来ますからね。

となると、

・ボーカル

・ギター

・ベース

・キーボード

は欲しいところ。

曲によりますが、この4パートがいればどうにかなりそうです。

費用は何にかかる?

今度は費用を考えていきます。

場所代

私がよくお世話になっているライブハウスを参考に見て行きます。

発表会をするならブッキングに入れてもらえるわけはないので、

貸切にしないといけません。

ホールレンタルは

15〜22時で「¥100,000」ぐらい。

リハーサルをしっかりやるなら、もう少し前の時間から借りたいところ。

時間延長は1時間「¥12,000」です。

もし13〜22時で借りたとしたら

「¥124,000」かかることになります。

この時点で結構かかる・・・( ゚д゚)

サポートミュージシャンへのギャラ

ここが頭を悩ます部分です。

サポートミュージシャンへのギャラも当然発生します。

正解の金額はないので、応相談ですね。

「タダでもいいよ!」なんて言ってくれる心優しい方もいますが、

出来ればしっかり払ったほうがいいです。

発表会を何度もやる可能性があるなら尚更。

「タダ」はお得に見えて、実はトラブルの元です。

理由は大きく分けて2つ。

まず、発表会をタダでやってもらってると、

次回以降、サポートを引き受けてくれなくなるかもしれません。

発表会のサポートは、時には完コピを求められたりしますので結構大変です。

大変なのに「タダ」だと、不満も溜まります。

はじめは善意で手伝ってくれた人でも、

「大変だからもうやりたくない」に変わってしまうかも。

それにもう一つ。

「タダだから、まあこんなもんでいいだろう」になりかねない事。

ギャラが出るのと出ないのでは、意識に違いが出て当然。

仕事意識みたいなものですね。

出来ればいい演奏をしてもらいたいので、

そう言った意味でもギャラは大切です。

では実際、いくら払えばいいんでしょう?

私が手伝っていた頃は

「サポートさんたちは5千円〜1万円!」なんてのが多かった印象。

別にプロを使う必要はありませんので、

ある程度の技術がある知り合いにお願い出来れば、

あとは相談次第ですね。

「1日1万円ならいいじゃん!」と思うかもしれませんが、

当日は1日拘束されますし、場合によっては別日にリハーサルする事もあります。

サポートさん達も家で練習をしたり、準備期間があります。

本番だけ演奏して終わり!とはなかなか行かないですからね。

それを加味すると1万円は安いぐらいです。

サポートが4人いれば

¥10,000×4人で「¥40,000」ですね。

先ほどの場所代と合わせると

「¥164,000」になりました。

それを生徒さん達に負担してもらわないといけない

「かかる費用は先生が全部出すよ!」なんて人はまずいないでしょう。

と言うか私なら無理です。

発表会やるたびに講師は大赤字!じゃ無理があります。

その費用を生徒さんたちに負担してもらわないといけません。

そして負担してもらう金額は、「生徒が何人出るか」によっても変わってきます。

例えば今回の金額だと生徒が10人出るとすれば、

一人当たりの負担額は「¥16,400」です。

5人しかいなければ「¥32,800」

20人いたら「¥8,200」ですね。

発表会の多くは、「生徒一人、1曲」なことが多いので、

「1曲分に対しての値段」と考えると、捉え方は人それぞれです。

「えっ!1曲でそんなに取られるの!?高っ!」

と感じる人もいれば

「ライブハウスで、生演奏ができるならまあそのぐらいか」

と思う人もいるでしょう。

この「生徒さんの負担」が発表会をやるにあたって壁になるところですね。

どうしたってお金がかかります。

安く出来る可能性があるのは普段の自分次第

もし、場所代、ギャラを抑える事が出来れば、

かかる費用は安くなります。

そこで大事になってくるのは

「普段からの横のつながり」だと思うんです。

ライブハウスさんと仲良くなっていれば、

多少の交渉も出来るかもしれません。

普段から周りのミュージシャンに信頼されていれば

「〇〇君の頼みだ!ギャラはもうちょっと安くてもいいよ!」なんて

声をかけてくれる人もいるかもしれません。

私も仲良くさせてもらってるミュージシャンから

「発表会やらないの?出来ることがあったら相談してね!」

なんて言ってもらえたことがあります。

普段から色んな方と信頼関係を築いていれば、

助けてくれる事もあると思います。

ミュージシャンたるもの、

普段から相手に感謝の気持ちを持って演奏したいですね。

まとめ

ざっくりした計算でしたが、発表会には費用がつきもの。

ちなみに今回の計算では「自分の利益」は入っていません。

そこを計算に入れるかどうかは人によると思います。

それに、生徒さんのキャンセルが出る可能性も考えると、

もう少し多めにかかると見ておいたほうがいいかもしれませんね。

カツカツ過ぎると「講師が赤字」なんてことになります。

いろいろ考えてみると、

発表会ができるようになるのはもうちょっと先かな・・・( ^ω^ )

半分は自分の為の記事でしたが、

似た悩みの方の参考になればと思います!

ではまた!(=゚ω゚)ノ