ドラム

「ドラムやってるんでしょ?なんか叩いてよ!」の対処法

周りにドラムをやってることを公言していて、

そこにたまたまドラムセットが叩ける場があると、

「なんか叩いてよ!」なんて言われることがあります。

学校の音楽室とか、ふらっと入ったお洒落な感じの飲み屋さんとかでしょうか。

私は昔、友達の家に遊びに行ったら

「うち、電子ドラムあるぜ!」

なんて事もありました。

そんな時の乗り切り方を、ドラム講師がふわっと紹介していきます。

ではいきましょー!

「なんかやって」は意外と難しい

まず、最初に覚えておいてほしいのは、

・適当に叩くのは意外と難しい

ということ。

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すでに曲が演奏出来るだけの実力がある人でも、

「普段は曲に合わせて決められたこと(コピー)」をやっているので、

確かにドラムは叩けるんだけど、「自由に叩く」というのはハードルが高いんです。

曲だったら

・ここまでこのビート

・ここでフィルが入って

・んでまたビート

なんて流れになっているので、「何をやればいいか」がザックリ指定されていますが、

「自由」になると何の縛りもないので、全部自分で考えなきゃいけません。

「なんか叩いてよ!」は、意外とドラマー泣かせなセリフなんです。

やらない方がいいこと

「じゃあ、いつも叩いてる曲をそのままやればいいじゃん!」

と思いますよね?

実はこれが結構危険です。

例えば、いつもやっている曲が

・なんかフィルから入る

・しばらく8ビート

・たまになんかフィルが入る

・そしてまたしばらく8ビート

みたいな曲の場合。

最初の入りはいいんです。

フィルから入るので、

「おお!ドラムっぽい!」みたいな反応をしてくれます。

ただ、そのあとの「しばらく8ビート」ゾーンが危険。

ドラマーからしたら8ビートをずーっと叩くのは普通なんですが、

ドラムを見たがっている人はそんなルールは知りません。

曲に合わせて叩いたら違うかもしれませんが、

もちろん曲なんか流れていないので、聞こえているのはもちろんドラムの音だけ。

ギターなら「お、知ってる曲だ!」となったりしますが、

ドラムパターンだけ聞いて曲が分かるのはその曲やったことあるドラマーだけです。

「何の曲」は伝わりません。

そしてその8ビートをずーっと叩いてるうちに、

「あれ?それしか出来ないの?」みたいな空気になります。

何も悪いことしてないのに・・・悲しい( ;´Д`)

ドラムを見たがっている人は

「なんかドラムって派手そう!」と思っていますので、

地味な8ビートは求めていないんです。

曲の最初が「印象的なドラムフレーズがしばらく続く」ような場合はこの限りではありませんが、

それもあくまでドラマー視点でのお話。

もしかしたら伝わらないかもしれません。

対処法その1「ドラムソロを叩く」

ここからは対処法を紹介していきます。

自分が「ドラムソロを叩ける」ぐらいの実力があるなら、

いっその事ドラムソロを叩いてやりましょう。

「見たい!」と言った人はそういう派手なのを求めています。

もう最初からドラムソロ。飛ばすぜ!

これの注意点は

「あんまり長くやるとドン引きされる」可能性があること。

派手なのを求めていたのに、なんて理不尽な・・・

しかもかなり上手くないと

「ドラムってうるさいんだな・・・」なんて思われて終了。

結構諸刃の剣です。

やるなら短くまとめましょう。

10秒ぐらいでもいいと思います。

対処法その2「ビートとフィルをいい感じに混ぜる」(オススメ!)

お次の対処方が個人的にオススメです。

ビートとフィルをいい感じに混ぜて叩きましょう。

ビートは長すぎると飽きられるので、2小節ぐらいで。

長くても4小節ですね。

その合間合間にちょこちょこフィルを入れましょう。

ビートは同じでも変えてもいいです。

フィルは二回続けて同じのは叩かないようにします。

頭の中で曲を短縮するイメージでもいいかもしれませんね。

この方法だと

「おー!本当に叩けるんだ!」なんて反応になりやすいです。

ただし、これも長くやりすぎると逆効果です。

「・・・もうお腹いっぱいなんだけど?」みたいな空気を出されます。

理不尽。

なんなら

・3小節ビート、1小節の長いフィル

で、おしまい!でもいいくらい。

相手が楽しく見ている間に

「まあこんなもんだよ」と止めるのがコツです。

対処法その3「叩かない」

これも立派な対処法です。

叩かない。

とにかく叩かない。

何があっても叩かない。

「恥ずかしいから」とか「上手くないから」とか理由をつけて、

いかに叩かないで済むかを考えます。

だいたいこれでどーにかなります。

断り続けると不穏な空気が流れそうで、

「いいからいいから!」なんてごり押しされた場合は

対処法2へ繋げます。

ちょっとビート叩いて、ちょっとフィルやって、

「はい!おしまい!」でいいんです。

相手も「叩いてくれた!」と思ってくれますので、丸く収まります。

対処法その4「教える」

ちょっと力技ですが、最初にちょっと8ビートを叩きます。

単純なやつでいいです。

その後に、「やってみませんか?楽しいですよ!」と声をかけて

教えてしまいましょう。

気づけばドラムセットに座っているのは「相手」の方です。

「まずは右手が〜〜で、左手が〜〜で・・・」

なんて相手に叩いてもらいます。

出来るようになったら「やったね!」と一緒に喜べますし、

出来なくても「結構難しいですよねー!自分もまだまだ練習中で、今のビートぐらいしかできないんですよ」

なんて言えます。

結果、自分は全然叩かないで済んでます。

まとめ

「なんか叩いてよ」は意外とドラマーを泣かせます。

やりすぎると変な空気になりますので、

叩くのであれば「ちょっとだけ」やるのがコツです。

もうちょっと見たいな〜と思われるぐらいでいいんです。

どうにか上手いことやって乗り切りましょう!

ではまた!(=゚ω゚)ノ