ドラムを叩いていて
「曲の最後遅くなるところ、なかなか合わない!」
「どっから遅くすればいいんだろう?」
なんて悩んだ事ありませんか?
リット(遅くなる)タイミングのコツについて、
ドラム講師がふわっと書いていきます。
ではいきましょー!
音源に合わせて練習(コピー)している時は合わなくてもいい
生徒さんと曲の練習をしてる時は、音源を流しながらやります。
いわゆる「コピー」ですね。
最後でリット(だんだん遅く)する曲って、結構あるんですよね。
みなさん最後のタイミングまでバッチリ合わせようとしてくれるのですが、
実はコピーをしている時は、バッチリ合わなくても大丈夫なんです。
そもそも演奏中にリットする時って、
本来は演奏者達で顔を見合わせたりしながらタイミングを合わせるもの。
音源だと、その合図は目に見えません。
合図がわからないので、音源にバッチリ合わせるのは難しいんです。
なので、「バッチリあったらラッキー」ぐらいに思って下さい。
すでに完成されている音源に合わせて演奏している時は、
「合わなくてもいいんだ」と思って下さい。
ズレたとしても、それは失敗ではありません。
バンド練時はドラムが合図を出す
バンド練習でリットのタイミングが合わない場合は、
・誰が合図を出すか決めていない
・アイコンタクト出来ていない
のが原因の事が多いです。
だんだんゆっくりにするタイミングは、基本的にドラムが役割です。
ドラマーさんは、他のパートに頼るのではなく、
「自分が」リットするように意識してください。
他のパートさんが主導でリットする場合は、
事前にバンドの打ち合わせで決めておきましょう。
そこを決めておかないと、複数パートがそれぞれ好きなタイミングでリットして、
演奏がまとまらなくなる可能性があります。
そしてもう一つの「アイコンタクトが出来ていない」ケース。
譜面を見っぱなしだったり、自分のことで一杯一杯だったりして、
周りの状況が見えていない事があります。
・ビートパターンが難しくて余裕が無い
・フィルで手一杯
・曲を全然覚えてない
などですね。
演奏中は視野を広くした方がいいです。
そのためには「余裕」が必要。
余裕が出るまで練習を繰り返すか、
どうしても無理ならパターンを変えてもいいんです。
パターンを頑張って叩くのも上達には必要な事なので、悪い事では無いんですが、
「しっかり演奏をまとめる」方が大事です。
叩けないパターン、フィルは個人練で。
バンド練では「まとめる」為に今できる事を考えましょう。
アイコンタクトが取れると、リットのタイミングは合わせやすくなります。
リットの感覚は人によって違う
リットし始めるタイミングや、溜め具合は人によって違います。
どれが正解ではありません。
ただ、その曲に合う、合わないはありますので、
「不自然じゃ無いか?」は意識するといいと思います。
例えば
・速い曲でいきなりテンポを落としすぎる
・ゆっくりの曲で、リットするタイミングが早すぎる
・リットのタイミングが遅すぎる
などは、不自然に聞こえてしまう場合もあるので注意です。
不自然でも、バンドで「わざとこうしよう」と決まっていて、
それがまとまっていれば大丈夫です。
私の場合は特に決まっていなければ、
最後の2小節前ぐらい、もしくは4小節前ぐらいからリットし始めます。
溜め具合(遅くする加減)も正解はありませんが、
やっぱりやりすぎると不自然になります。
「最後の締めのシンバルを溜めすぎる」などですね。
わざと思いっきり溜めて笑いを誘うような、パフォーマンスとしてはありですが、
私はなるべく音が切れないようには意識しています。
曲としてカッコよくまとまって聞こえるようにしたいですね!
まとめ
リットはしっかり周りの状況を見てするのが大事です。
音源と合わないのはそんなに気にしなくて大丈夫です。
誰かに頼るのではなく、ドラムが引っ張ってリットするように意識してみて下さい。
ではまた!(=゚ω゚)ノ