ドラムで曲の練習をしていると
「この曲の8ビート速い!叩けないかも・・・。でもライブの日も決まってるし、どうしよう!?」
なんて経験をする事があります。
時間がないけど、やらなきゃいけない!
そんな時の解決方法の一つを、
ドラム講師がふわっと教えます。
ではいきましょー!
無理に動かすと怪我します
速い曲を叩けるように練習するのは大切な事なのですが、
無理をするのはいけません!
腱鞘炎などの怪我に繋がります。
怪我はドラマーにとって大敵です。
どこを怪我しても演奏に影響が出ます。
動かせない速さで無理に動かし続けるのは、練習ではありません。
頑張ってもまだ出来ない事はあります。
2ビートに変えよう
速い8ビートのままで無理すると怪我に繋がりますし、
テンポを落とすと曲の雰囲気が変わります。
じゃあどうするか?
答えは簡単。
音の数を抜きましょう。
8ビートを、2ビートにすればいいんです。
右手で刻んでるリズムを半分にしましょう。
これを
↓
↓
こうです。
減らすのは右手だけ。
左手はそのまま。
上の譜面だとバスドラムは2発つづいたりしませんが、
バスドラムが2発続いたり、変則的なパターンの場合でも足は残します。
「ドツタツ ドドタツ」みたいな8ビートが
「ドンタン ドドタン」な感じの2ビートに。
これで右手は大分楽になると思います。
体力的に余裕が出ます。
ですが、2ビートは2ビートでしっかり練習しないと、
・足がうまく踏めない
・テンポがキープ出来ない
なんてことにもなりますので、練習は必要です。
そこは注意。
無理に細かく刻んでバタついてたら意味ない
2ビートに変えると、
「なんかズルしてる気がする・・・」
「速い8ビートだからかっこいいのに!」
なんて意見もあると思います。
もちろん叩き切れるなら叩くに越したことはないですが、
無理に頑張って「テンポがバタバタする」場合は話が別です。
ドラムはしっかりテンポをキープする楽器です。
リズム隊は、バンド演奏する上でとても大事なポジションです。
リズムが揺れると、演奏全体が揺れて聞こえます。
めっちゃカッコいいギターソロも、
ボーカルの盛り上げるようなサビも、
リズムが揺れてたら全然生きてこないんです。
「速い8ビートで頑張りたい!」という気持ちもわかりますが、
「演奏を安定させる為に、今出来ることをする」方が大事です。
個人練では無理しない範囲で頑張ってみましょう!
バンド練時はバタバタしないように、今出来ることをしっかりやりましょう。
ハーフオープン気味にすると雰囲気も出る
私が速い8ビートを2ビートに変えるときに意識していることがあります。
曲調にもよりますが、賑やかな感じの場合。
ハイハットでのビートであれば、踏み加減を少し緩めて、
ハーフオープン気味にしています。
ハイハットを強く踏んで出る、「チッ」という短い音だと、
2ビートだと少し音がスカスカに聞こえてしまう場合もありますので、
踏み加減を少し緩めて「チー」と、音に長さを出してます。
緩めすぎると「ジャー!」みたいな感じでうるさくなり過ぎてしまうので、
左足のコントロールが必要になります。
ただ純粋に手数を減らすのではなく、
減ったことを感じさせないように工夫出来ると、
2ビートでも全然違和感はありません。
ライドの場合はもともと音に広がりがあるので、
少し強めにアタックする程度で大丈夫です。
まとめ
速いビートが叩けるようになるとカッコいいですが、
速く叩くことが目的になってしまうと、
音楽よりスポーツに近くなってしまいます。
自分ではまだ操れないテンポの8ビートは、
一生懸命速く刻むのが大事なのではありません。
しっかりテンポをキープして演奏を安定させるのが大事です。
動かせなければ、音数を抜いたっていいんです。
操れるテンポを上げるのには、時間がかかります。
いつか動かせるように、個人練ではどうやったら動くようになるのか?
を考えながら練習していきましょう。
力が抜けてくると、だんだん速く動くようになってきます。
ただ力任せに動かすだけではどこかで壁がきますので、
基礎練習でいかに力を抜くか?を考えるのがポイントです。
今出来る事、これからやりたい事、どちらも考えながらドラムを叩きましょう!
ではまた!(=゚ω゚)ノ