ドラム

タムの角度

ドラム初心者の悩みの一つ、「タムの角度」

実はこれは初心者だけではなく、中級者でも、上級者になっても、

タムの角度で悩む方は多いです。

私もまだまだ試し中ですが、自分の中で基準のセッティングはあります。

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「奥に傾けた方がいいの?それとも自分側?」

そんな悩みにドラム講師がふわっと答えます!

ではいきましょー!

まずはスネアの角度から

スネアドラムも傾きがありますよね。

タムの角度が定まらない原因の一つに、

「スネアの角度がそもそも定まっていない」ケースは多いです。

タムの前に、スネアの角度を見ていきましょう。

自分のセッティングのスネアが

・水平に近い

・自分側に傾いている

のかを確認してみてください。

この時に、自分側に傾き過ぎている人は少し注意。

スネアは特に、跳ね返り(リバウンド)をしっかり感じる楽器になります。

水平に近い方が、正直に跳ね返ってくれますのでリバウンドしやすいんです。

リバウンドさせると

・早く動かしやすい

・音が綺麗になる

・疲れづらい

などのメリットがあります。

自分側に傾き過ぎていると、素直に跳ね返らないので、

リバウンドしづらくなります。

跳ね返り(リバウンド)がピンとこない方は、

持っているボールを顔の高さぐらいから落とすイメージをしてみてください。

この時に、平坦な地面だと真上に返ってきますよね。

では急な登り坂などで落としたらどうなるでしょうか?

真上には返って来ず、自分側に跳ね返ってくるはずです。

さらに、続いて連続で跳ね返らそようとしてみましょう。

真上に返ってきた時はもう一度キャッチして、また落とせば返ってきます。

ですが斜めに返ってきた場合は、取り損ねるかもしれませんし、

うまくキャッチ出来ても、また顔の高さまで腕を上げないといけませんよね。

連続で跳ね返らせたい時に、余計な動作が増えるんです。

平坦な地面に比べ、急な坂道の方が労力が多いので疲れます。

スネアはそれに似た理屈を使うので、

水平に近い方が扱いやすいし、疲れにくいです。

一曲終わったら「もうヘロヘロ」なんて方はスネアの角度から見直しましょう。

余計な動作が多いかもしれません。

ちなみに私は水平に近いですが、ちょっとだけ自分側に傾けてます。

スネアとタムの角度を合わせる

基本的な考え方はコレです。

理由は、

「両方の楽器で、叩き方を変えないで済むから」

先ほどスネアの角度を確認しましたね。

タムもその角度に近づけましょう。

スネアとタムの角度があまりにも違うと、

楽器によって叩き方を変えることになってしまいます。

するとどうなるか?答えは簡単。

叩いてて疲れます!

「タム回しするとすごい疲れるんだけど」

なんて方は、スネアとタムの角度が違いすぎるかもしれません。

楽器によって叩き方を変える = 動作が増える

ですので、単純にその分体力を使います。

余計な動作を増やさない為にも、

スネアとタムの角度は出来るだけ合わせましょう。

スネアとタムの高さの距離は?

そして次に気になるのが、

「両方角度は決まったけど、高さはどうしよう?」

だと思います。

両方の楽器の距離も近い方がいいです。

先ほど決めた角度で、タムをバスドラムにくっ付くギリギリまで下げてください。

その方がスネアに近づきます。

この時、タムを下げすぎるとぶつかってバスドラムが傷ついてしまいますのでご注意を。

出来れば下げてから実際に叩いてみて、「揺れてもぶつからないか」まで確認しましょう。

そして2タムの場合は、ロータム(大きい方)から下げて下さい。

ハイタム(小さい方)から下げると、

あとでロータムと高さを合わせる事になり、2度手間になります

ただ、タムの大きさ(胴の長さ)よって調節できる高さは決まってきます。

胴が長くて「ギリギリまで下げたけど、位置が高すぎる!」なんて場合も。

少し角度を自分側に傾けて行ってもう少し下げられるように調節していきます。

最初から自分側に傾け過ぎると、だんだん叩き方が変わってしまうので、

少しずつ調整をしていくのがオススメ。

「この高さなら叩けるかな?叩きづらいかな?」

と思うギリギリを攻めましょう。

それでもどうしても高くなってしまう場合もあります。

「ここのドラムセット、タムがでかくて低くできないな・・・」

なんて経験はドラマーさんなら経験することです。

さらに自分側に傾けていくのも一つの手ですが、

位置が高いまま練習するのも効果的です!

高い位置で叩けるようになれば、低い位置は叩けますので、

「これも練習だ!」と思って高い位置で練習してみましょう。

ドラマーさんは、いろんなセットを触ります。

スタジオやライブハウスによって置いている物は違いますので、

位置が高くても低くても叩けるようにしたいですね!

「疲れないように叩きたい」から考える

ドラマーさんの多くは、

いかに疲れないようにして叩くかを考えながら練習してます。

一曲あたり結構な音数を叩くので、余計な動作が増えれば増えるほど疲れます。

ライブで考えてみましょう。

バンドを組んでライブハウスにブッキングしたり、知り合いが企画したライブにお呼ばれしたりすると、

持ち時間は短くて30分程度です。

1曲あたりの長さにも左右されますが、MCや曲間の準備も考えて、

だいたい4〜5曲は演奏します。

余計な動作、余計な力が多くて

「1曲目で疲れちゃった・・・」

としても、あと数曲演奏するんです。

「疲れたから、今日のライブはおしまい!」

なんて出来ないですからね。

なので、普段のセッティングから

・疲れないようにするには角度、高さをどうするか?

を考えていくと、自分のセッティングが見えてくると思います。

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ちなみにこれが私のセッティングです。参考までに。

まとめ

いろいろ書きましたが、

セッティングに、間違いなんてありません。

これもあくまで1つの例です。

「どれも正解」なのがセッティングの難しいところ。

ドラマーさん達はみんな、

「自分が楽に、気持ち良く叩ける」ようにセッティングするんです。

私は楽に叩く為に、

・スネアの角度を考える(水平に近づける)

・タムの角度は出来るだけスネアに近づける

・距離も出来るだけ近づける

を意識してセッティングしています。

自分の中に基準があれば、セッティングの時間も短縮出来てきます。

そしたら練習の時間が増えますからね!

タムの角度でお悩みの方は参考にしてみて下さいね!

ではまた(=゚ω゚)ノ