クラッシュシンバル、どっちの手で叩きますか?
多くの方は「右手」と答えると思います。
クラッシュ = 右手
になってる人は多いですが、
「左手で叩いちゃいけない」なんてことはありません。
むしろ左手で叩けるようになると表現力がかなり上がります。
クラッシュシンバルを左手で叩くメリットについて、
ドラム講師がふわっと書いていきます。
では行きましょー!
自由度が上がる
ドラムを始めたばかりの頃は多くの場合、
クラッシュは右手(利き手)で叩くように練習をしています。
右手の方が動かしやすいですから、
自然とその癖がつきます。
場合によっては
「左手でクラッシュを叩いちゃいけない」と思ってしまうこともあると思いますが、
全然そんなことはありません。
左手で叩いてもいいんです。
フィルの後に叩くことが多いシンバルですが、
「このフィルの後にシンバル叩くの忙しいんだよな・・・」
なんてフィル、ありませんか?
・フィルがフロアタム(右手)で終わってて、シンバルまでの移動距離が多い
・連打の最後(右手で終わる)にシンバルが来る
などですね。
そんな時にもしかしたら左手でシンバルが叩けたら解決するかもしれません。
右手でも叩けるし、左手でも叩ければ自由度が上がります。
片手じゃなくて両手使えれば、
単純計算で2倍ですね(=゚ω゚)ノ
立て直しにも強くなる
ドラムに失敗はつきもの。
フィルに上手く入れなかったり、
途中でもたついてしまったり。
なんとか急いで立て直したのはいいけど、
「手順がひっくり返っちゃった!」
なんてこともしばしば。
「いつもだったら左手で終わるフィルが、
右手で終わったから次のシンバルが忙しい!」
そんな時も左手でクラッシュが叩ければ立て直しやすくなります。
スティックが飛んでしまった時も一緒。
「右手のスティック飛んでった! でもクラッシュ叩かなきゃ!」
なんて時。
左手で叩ければどうにかなることも多いです。
左手クラッシュ、難易度はちょっと高めかも?
左手でクラッシュが叩ければ楽になる事もたくさん。
ですが、「難易度はちょっと高め」です。
理由はいくつか。
慣れないとちょっとズレる
左手で叩くと、リズムがちょっと遅れるなんて経験はありませんか?
慣れていないと、利き手よりタイミングがワンテンポ遅れたりします。
狙ったリズムにピタッと行かないというか。
クラッシュシンバルは「ここだ!」みたいな時に使うことが多いので、
ズレちゃうとちょっと締まりません。
叩き損ねる
リズムのズレもそうですが、
「そもそも楽器に狙いが定まらない」なんて事も。
「叩いたつもりが楽器がそこにいなかった・・・」は
ドラマーあるあるですが、左手の方がその可能性がちょっと高いです。
上手く音が鳴らない
最初は動きがちょっとぎこちないので、
変に力んでしまって上手く音が鳴らないことも。
特にシンバルは「鳴らす」のが大事な楽器です。
「ジャーン!」と行きたいところ
「ジャベしっ!」みたいな音が出ちゃうと、かっこよさ半減( ;´Д`)
ちょっともったいないですね。
普段の練習から積極的に左手を使ってみよう
最初はなかなか思った通りに動かない左手ですが、
普段の個人練から意識して使うようにしていれば段々慣れてきます。
まずは左手でクラッシュをたくさん叩き慣れましょう。
・クラッシュのみで練習してみる
・ビートを繰り返しながら、左手でクラッシュ入れてみる
・フィルの後、左手でクラッシュ叩いてみる
などなど。
叩き慣れる、使い慣れるのが大切です。
とっさの判断で左手を出せるようにするには、
普段から意識してたくさん使っておく必要があります。
「やり慣れている曲のクラッシュを左手縛りにしてみる」みたいに、
「ちょっと遊びながらやる」のもいいと思います。
最初は全然上手くいかないかもしれませんが、
使えば使うだけ体は慣れてくれます。
意識して左手を伸ばしてみてください。
まとめ
私も昔は
クラッシュ = 右手
だったので、何気ないフレーズなのに左手でクラッシュを叩いてるドラマーさんを見たときに
「その発想はなかった!」なんて衝撃を受けたことがあります。
練習して実際に左手が使えるようになると
「めっちゃ楽じゃん( ゚д゚)」
なんて思ったのを覚えてます。
左手でクラッシュが叩けると、叩けるフレーズも増えてきます。
「今よりもっと楽に叩きたい!」
なんて方は是非試してみてくださいね。
ではまた!(=゚ω゚)ノ