ドラム

ドラムセットがなくても曲の練習はある程度出来る

多くのドラマーの悩みの一つ。

「家にドラムセットが無いから、『曲』の練習が出来ない」

確かにドラムセットに座れない、というのはあります。

家で生ドラムなんか叩いたら、ご近所さんから怒られますからね。

でも実はセットがなくても、ある程度曲の練習も出来ます。

ドラム講師が、実際にあった生徒さんの一例を紹介しながら

ふわっと書いていきます。

ではいきましょー!

ある生徒さんの一例

1年ぐらいレッスンを続けてくれている生徒さんのお話。

ビートパターンやフィルのパターンなども練習して、

ある程度譜面を読む力も付きました。

ではいざ曲をやってみましょう!という話に。

「一度演奏して見せますね」と実際にどんなことをするか見てもらって、

「では来週から本格的に曲の練習してみましょう!」と譜面を渡しました。

その生徒さんは、家に練習パッドが一つあるだけ。

電子ドラムも持っていないし、もちろんドラムセットなんか持っていません。

スタジオに入って練習した経験もないので、

ドラムを叩くのはうちのスクールでだけです。

そして譜面を渡した次のレッスン。

「では最初のところから確認していきましょうか」

とレッスンを進めると、すんなり叩ける。

私も行けるならどんどん進めようと思い、先に進めて行きます。

またすんなり叩けます。

「お!いいですねぇ、練習しましたか?」と聞くと、

「家で頑張って読みながら確認はしてみた」との事。

「じゃあ失敗してもいいから、通せるところまで通してみましょうか」

と試したところ、少しバタつくところはありましたが

なんとそのまま最後まで演奏してくれました!

イメージトレーニングでも、エアードラムでもいい

この生徒さんが家でやった事は

・イメージトレーニング

・曲に合わせてエアードラム

の2つです。

イメージトレーニングって、結構効果があります。

しっかり頭で理解出来ていないとイメージが沸かないので、

この生徒さんは譜面を使って、イメージが沸くまでしっかり読んでくれました。

イメージが沸いたら、エアードラムで構わないので体を動かしてみます。

素振りみたいなものですね。

スティックを持った方が感覚を掴めますが、持たなくてもいいです。

実際にどんな動きかを確認してみましょう。

この2つをやるだけで全然違います。

ドラムセットに座ってから曲の練習を1から始めるのではなく、

下準備を家でしてドラムセットに座れれば、かなりの時間短縮になります。

この生徒さんは「譜面を読んで」やってくれましたが、

譜面が読めない場合は耳コピでもいいです。

私は昔譜面が全然読めなかったので、家での曲の練習といえば

・曲を繰り返し聴いて、なんとなく歌えるぐらい覚える

・耳コピしてイメージしてみる

・エアードラム

で練習していました。

細かいところはドラムセットで練習

家でパターンの確認が出来たら、

あとは実際ドラムセットを叩いて確認していきましょう。

・イメージとの噛み合わせ

・音量バランス

・足を2回踏むタイミング

・ハーフオープンする加減

などですね。

上手いドラマーさんだと、いろんな加減までイメージ出来るのですが、

初心者の頃は、こういう細かいところはなかなかイメージだけでは確認しきれません。

なので、失敗しても

「家でしっかり確認したのにうまく出来なかった・・・」

なんて思わなくて大丈夫です。

どんどん練習して、「自分が表現出来る引き出し」が増えていくと

上手くいくようになってきます。

まずはイメージと噛み合わせてみる事。

慣れてきたら音量バランスやタイミング、加減を意識してみましょう。

これを繰り返していけば、「家では『曲』の練習出来ない」から抜け出せます。

家でもやれる事はあります。

しっかり頭で理解するのは家でも十分出来ます。

まとめ

ドラムセットに座るのだけが練習ではありません。

家でパッドを使った基礎練習がメインになりますが、

曲の確認が出来ない訳ではありません。

読めるなら譜面を使って確認してもいいですし、

耳コピする為にはいろんなパターンを知っておく必要はありますが、

頑張って耳コピしてみるのも手段の一つです。

ドラムは体も柔らかくするのはもちろんですが、

考え方も柔らかくしておくと出来る練習のバリエーションも増えます。

ドラムセットに座れる時間は限られていますので、

家でもできることを探してみてくださいね!

ではまた!(=゚ω゚)ノ