ドラム

メトロノームの音を消すように練習しよう

ドラマーの便利アイテム、メトロノーム(クリックとも言います)。

テンポキープの上達には必須です。

メトロノームを使う時の上達のコツを、ドラム講師が書いていきます。

ではいきましょー!

持ってない人は準備しよう

基礎練から応用した練習まで、大活躍のメトロノーム。

ドラマーには必須アイテムと言っても過言ではありません。

もしまだ持っていない方は、上達したいのであれば準備しましょう。

最近はスマホの無料アプリもありますので、

「買うのはちょっと・・・」

って方でも手に入ります。

私もスマホに入ってます。

いくつか試して、使いやすいのを探してみてください。

練習時は必ずメトロノームを使う習慣を身につけましょう。

ちなみにメトロノームのことを、「クリック」とも言います。

一緒の意味で捉えてもらって構いません。

厳密な違いは私もよくわかってません。

勝手に

メトロノーム = 昔ながらの針が振れるやつ

クリック = 電子メトロノーム

の事だと思っていますが、どうなんでしょう

( ゚д゚)

真実はよくわかりませんが、

ドラマーさんたちの会話で出てくる時は、どちらも同じ意味です。

メトロノームもクリックも、テンポをキープする道具と理解して下さい。

メトロノームだと長いので、今回は以後「クリック」にします。

ピッタリ叩くとクリック音が消える

クリックの音量と、自分が出す音量のバランスにもよりますが、

クリック音は自分が出している音とピッタリ合えば、消えます。

「あれ?クリック止まったかな?」

なんて思うぐらい消えます。

テンポ60の4分音符だとしましょう。

テンポ60は「1分間に4分音符が60回鳴る」ので、

ちょうど1秒と同じ速さです。

ピッ・・・ピッ・・・ピッ・・・ピッ・・・

と鳴ってる音に対して、自分の音をピッタリ合わせるんです。

本当に「ピッタリ」だとクリック音は聞こえなくなります。

なんとなくあってるレベルでは消えません。

ここを「なんとなく」にしてしまう人が多いです。

本当にジャストで叩くように意識したほうが、テンポキープが上達します。

ただ、別に毎回ピッタリにならなくても大丈夫です。

「自分で狙って叩く」のが大事なんです。

ちなみに練習パッドの方がシビアです。

本物のドラムの方が音が大きいのと、

音の伸び(サスティーン)があるので、

クリック音を若干消しやすいです。

練習パッドだと、「タッ」みたいな切れた後になるのと、

音量もそんなに大きくはありませんので、

本当にジャストで合わないとクリック音は消えません。

そういう意味では、

家での練習の方がテンポキープを磨くには向いてるとも言えます。

クリックに頼りすぎない、依存しない

もう少し突っ込んだ話をすると、

クリックを使う時に、注意したいことがあります。

それが「依存」です。

練習時に毎回クリックを使うのはすごく良いことなのですが、

知らない間にクリックに依存している場合があります。

「クリックがあったらテンポキープ出来るんだけど、無くなった途端にバタバタになる」

なんて人は、クリックに依存しているかもしれません。

合わせられるんですが、

自分でテンポが出せない。

CDなどの音源を流して個人練習した時は出来るのに、

バンド練で演奏するとうまくいかない、

なんていうのはこの状態です。

先ほども触れたように、

練習時は、クリックに合わせるだけではなく、

「狙って叩く」ように意識してください。

自分の中からテンポを出すイメージです。

「クリックに合わせて叩く能力」と、

「自分の中からテンポを出す能力」は、

少し違います。

テンポキープを磨くには、

自分の中からテンポを出せるようにならないといけません。

これは生演奏で生きる能力です。

ドラマーさんは演奏中、

誰かに頼るのではなく、自分でテンポをキープ出来るのが大事です。

周りに「この速さだよ!」としっかり伝えられなければいけません。

特に本番中は誰かが走ったりモタったりしますので、

それにつられないように注意が必要です。

自分が「引っ張る側」です。

逆に言えば、ドラマーが走ったりモタったりすれば、

他の楽器はそれについていくしかないんです。

それだけ責任重大なポジションなので、

自分の中から自信を持ってテンポが出せるように、

普段から「狙って」叩きましょう。

クリックとアンサンブルするようなイメージだといいかもしれません。

では「クリックに合わせて叩く能力」が大事じゃないかというと、

そんなことはありません。こっちも超大事なんです。

レコーディングや、ライブで一切ズレられない演出がある時なんかに役立ちます。

クリックに合わせているだけでは、

「もしかしたら依存しているだけかも」と言うお話。

クリック音に乗っかるだけではなく、

自分が出したテンポとクリック音とで、

一緒に演奏するように練習した方がより効果的です。

意識して、狙ってクリック音を消すように意識してみてください。

まとめ

クリックを使って練習する時は、

・なんとなく後ろで鳴ってる音にならないように

・クリックに依存しないように

注意しましょう。

クリック音を自分で「狙って消す」ように意識できると、

自分の中からテンポが出せるようになりますので、

もっとかっこいいドラムが叩けるようになりますよ!

お試しあれ。

ではまた!(=゚ω゚)ノ