ドラム

自分の叩ける限界のテンポを数字で知ろう

ドラムをやっていると気になるのが

「自分が動かせる限界のテンポ」

ですよね。

練習をしていけば早く動かせるようになるのですが、

「今現在、自分がテンポいくつまで叩けるか知らない」

なんて方も多いんです。

サクッと出来る測り方についてドラム講師が書いていきます!

数字(テンポ)で知ろう

体験レッスンで経験者の方が来た時に、

こんなやりとりをする事があります。

「どれぐらいのテンポまで叩けますか?」

と質問をした時に

「この曲の速さが限界です!」

「これぐらいです!(実際に叩いてもらう)」

と、テンポを数字で知らないケース。

実は結構あります。

普段メトロノームを使わないで練習していると、

知る機会もなかなかないかもしれませんね。

心あたりがあるかたはこれを機に試しに測ってみましょう!

メトロノームで測れる

使うのはメトロノーム。

スマホのアプリでも構いません!

「買うのはちょっと・・・」

なんて方でも、無料のメトロノームアプリもいくつかありますので、

探してみてください。

いくつか試して、使いやすいものでいいと思います。

メトロノームに「タップ(tap)」という機能が付いています。

簡単に言うと

「カウントの代わりにここを押せば、テンポを数字で出せますよ」機能。

カウントでピンと来なければ「手拍子」で考えてみてください。

ワン、ツー、スリー、フォー

でも

いち、に、さん、し、

でも構いません。

それの代わりにメトロノームのtapというボタンを押します。

アプリによっては、

「テンポ変える時にグルグル回すやつ」

の真ん中部分がボタンの代わりになってたりします。

そのタップボタンをカウントの速さで押すことで、

テンポを数字で出せます。

まずは瞬間的な速さ

今回測りたいのは「限界のテンポ」なので、16分音符を使いましょう。

スネアで叩くと「タカタカ」とか「タタタタ」みたいな音で表現するやつです。

譜面にしたらこんなやつ

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上の譜面は16分音符が4つ並んでます。

16分音符は足1発につき手が4発。

調度、足の部分が先ほどのカウントと一緒のところです。

まずは瞬間的な速さを測りましょう。

上記のパターンを、自分が動かせる限界の速さで繰り返して叩いてみてください。

「瞬間的な速さ」なので、途中でキープ出来なくなっても構いません。

なんなら2小節(16分音符8個分)ぐらいでもいいです。

録音すると測りやすいのですが、

出来ない場合は今叩いたテンポを覚えて、

tapボタンをその足部分(バスドラム)の速さでしばらくポチポチ押してみて下さい。

少し数字が前後して安定しないと思いますが、大体でいいです。

そして出たテンポをメトロノームで鳴らしてもう一度叩いてみましょう。

それが自分が操れる瞬間的なテンポの速さです。

「あれ?さっきより余裕だな」

「さっきより早いぞ!」

なんて場合は少しずつ調整してみて、

より正確な数字にしてみるとなお良いです。

今度は持続できるテンポ

先ほどのは瞬間的なテンポなので、

それが自分の限界のテンポとは捉えない方が良いです。

大事なのは持続が出来るテンポの方。

一曲3〜5分ぐらいありますよね?

瞬間的に動かせても、持続ができなければ演奏にはなりません。

演奏面で考えると、

先ほどの数字から、

「20〜30ぐらい引いた数字」が自分が操れる限界のテンポの事が多いです。

タム移動とかもありますからね。

スネアドラムだけなど、1つの楽器であれば

10〜20ぐらい引いた数字なのですが、

フィルの事を考えるともう少し落ちます。

なので、例えば

瞬間的が 160 であれば

スネアだけなら 140 ぐらい

演奏で考えると 130 ぐらい

と考えると良いです。

これは個人差がありますので、

先ほど出した瞬間的なテンポから20ぐらい引いて叩いてみて、

そこから少しあげたり下げたり調整してみて下さい。

「力まずにしばらく続けられるテンポ」が、

自分の操れる限界のテンポです。

無理なテンポは怪我の原因

ドラムを叩くときに気をつけて欲しいのは、

「無理なテンポでとにかく頑張る事」です。

よく「腱鞘炎になった」、「痛めた」なんて方がいますが、

それは自分の限界のテンポを超えて叩き続けた場合が多いです。

先ほども書きましたが、

「力まずにしばらく続けられるテンポ」を、

限界のテンポと捉えたほうが良いです。

もちろん瞬間的な速さを持続させられるように、

「ちょっと頑張ってみよう!」ぐらいは構わないのですが、

・痛いのに無理して動かす

・すごい肩肘張ったまま頑張る

なんていうのはおすすめしません。

怪我の原因になります!

早く動かす = 力が抜けている

のが理想です。

また、限界のテンポはそんなにすぐに上がりません。

「早く自分のテンポを上げたいから!」と、

無理に頑張るのは逆効果です。

焦らずに、少しずつ長い期間で上げていくようにしてください。

テンポを上げたい時は

・16分音符だけだと疲れるので、8分音符も混ぜたりして少し休めるようにする

・ゆっくりなテンポから始める(目一杯力抜く)

・自分の持続できるテンポまで少しずつ上げていく(力まないように意識する)

・無理のない範囲で、瞬間的なテンポもちょっとやる(痛める前にやめる)

ようにすると良いです。

160が瞬間的な限界であれば、

60から始めて、テンポ10刻みで160まで上げる

などが一例です。

ただの筋トレにならないように、

しっかりテンポキープも意識て下さいね。

まとめ

自分が叩けるテンポを数字で知っていると、

「この曲やりたい!」なんて時にテンポがわかれば、

その曲が出来そうかどうかの判断材料になります。

もし曲のテンポがわからない場合は、

音源があれば先ほどのtap機能を使えば数字で出せます。

自分が出来る事を知るのは上達する上で、とても大事なことです。

「メトロノームを使う習慣がなかった」

なんて方は、使い始めるきっかけになればと思います。

そしてさらに大事なのは「早く上げようと無理に頑張らない」事。

怪我をするとドラムも叩けなくなってしまいます。

焦らずに、長い目で考えて練習して下さいね。

ではまた!(=゚ω゚)ノ